誤っているものは「加熱温度が低すぎると、ベーパロックを起こす。」です。
正解です。
粘度の高い重油は、常温ですと硬いので、あらかじめ加熱して使用いたします。
正解です。
加熱温度は下記です。
B重油 ５０～６０℃
C重油 ８０～１０５℃
正解です。
加熱温度が高いと、燃焼前に油が気化してしまいます。その結果、
噴霧状態にむらができて、息つぎ燃焼をしてしまいます。
正解です。
加熱温度が高いと、炭化をおこしやすくなります。
誤りです。
べーパロック現象とは、燃焼前の管内で気化を起こし、管内を詰まらせる現象の事をいいます。
加熱温度が高すぎるとおこします。
設問は、油だきボイラにおける重油の加熱について問われています。
以下に、設問ごとに説明します。
粘度の高い重油は、噴霧に適した粘度にするために加熱します。
重油は、温度が高いほど粘度が低下しますが、温度が高すぎると分解してコーキング（炭素析出）などの問題が起きるので、適切な温度にすることが必要です。
C重油の加熱温度は、一般に 80 〜 105℃ です。
C重油は重油の中で一番凝固点が高いため、高い温度にする必要があります。
加熱温度が高すぎると、重油が蒸発して配管内で蒸気となって、後述するベーパロックを起こし、息づき燃焼となります。
加熱温度が高すぎると、炭化物生成の原因となります。
これは、重油が熱によって分解し、分解ガスと炭素になるためです。
加熱温度が高すぎると、配管内で重油の蒸気が発生してベーパロックを起こします。
以上の説明により、選択肢「加熱温度が低すぎると、ベーパロックを起こす。」が誤っていることがわかります。
誤っているものは「加熱温度が低すぎると、ベーパロックを起こす。」です。
正しいです。
安定した霧化が行われるように、加熱（予熱）して粘度を下げて、バーナから噴霧します。
正しいです。
予熱の適正な温度は、B重油では50～60℃、C重油では80～105℃です。
正しいです。
加熱温度が高すぎると、蒸気や気泡が発生して噴霧にむらができ、息づき燃焼になります。
正しいです。
炭化物とは、たとえばキャンプなどで使う木炭です。木炭は高温で蒸し焼きすることで作られます。
このような炭化物が発生しバーナに付着すると、噴霧時に邪魔になります。
誤りです。
べーパロックは加熱温度が高すぎると起こります。
べーパロックは自動車教習所の教本によく出てくる言葉です。坂道でフットブレーキを使いすぎるとブレーキ液が沸騰して気泡ができ圧力が伝わりづらくなりブレーキが効かなくなるというあれです。
バーナ内でも温度が高すぎると気泡ができ、息づき燃焼が起こりやすくなります。
