二級ボイラー技士の過去問
令和2年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問14
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問題
二級ボイラー技士試験 令和2年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
ガスだきボイラーの手動操作による点火について、誤っているものは次のうちどれか。
- ガス圧力が加わっている継手、コック及び弁は、ガス漏れ検出器の使用又は検出液の塗布によりガス漏れの有無を点検する。
- 通風装置により、炉内及び煙道を十分な空気量でプレパージする。
- バーナが上下に2基配置されている場合は、上方のバーナから点火する。
- 燃料弁を開いてから点火制限時間内に着火しないときは、直ちに燃料弁を閉じ、炉内を換気する。
- 着火後、燃焼が不安定なときは、直ちに燃料の供給を止める。
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この過去問の解説 (3件)
01
設問は、ガスだきボイラの手動操作による点火について問われています。
1.ガス圧力が加わっている継手、コック及び弁は、ガス漏れ検出器の使用又は検出液の塗布によりガス漏れの有無を点検します。
2.通風装置により、炉内及び煙道を十分な空気量でプレパージして、残留している未燃ガスや燃焼ガスを排除します。
3.バーナが上下に2基配置されている場合は、下方のバーナから点火します。
4.燃料弁を開いてから点火制限時間内に着火しないときは、直ちに燃料弁を閉じ、未燃ガスや燃焼ガスを排除するため、炉内を換気します。
5.着火後、燃焼が不安定なときは、安全のために直ちに燃料の供給を止めます。
以上の説明により、選択肢3が誤っていることがわかります。
正答は「3」です。
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02
正解は「3」です。
ガスだきボイラーの手動操作による点火に関する問題です。
1.正しいです。
燃料に使用されるガスは人体に有害なため,漏洩が起きやすい,ガス圧力が加わっている継手・コック・弁に対して,ガス漏れの有無を点検しておきます。
2.正しいです。
未燃ガスが残っている場合,点火時に急激に酸素および燃料が投入されると,急激に燃焼し炉内爆発が発生する恐れがありますので,炉内及び煙道を十分な空気量でプレパージ(換気)します。
3.誤りです。(誤:上方のバーナ➡正:下方のバーナ)
燃焼に伴い火炎は上方に向かって形成されていきます。またガス燃料も上方へ向かって流れていきます。記述の順序「①上方バーナー」→「②下方バーナー」で点火すると,下方の未燃ガスが上方バーナーに供給されて急激に燃焼し,炉内爆発が発生する恐れがあります。
よって,バーナーは下方から点火するようにしましょう。
4.正しいです。
燃料弁を開いて点火制限時間内に着火しない時は,ガス漏れや制御器等に異常が発生している可能性が高いため,直ちに燃料弁を閉じ,炉内を換気します。
5.正しいです。
燃焼が不安定な場合は,炉内に未燃ガスが滞留している可能性が高いため,直ちに燃料の供給を止めます。
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03
正解は3です。
1. 正しい。ガス圧力が加わっている継手、コック及び弁は、ガス漏れの有無を点検します。石鹸水をかけて泡がプクプク出ていればガスが漏れています。
2. 正しい。炉内及び煙道に未燃のガスが残っている時にバーナーを点火した場合、異常燃焼に繋がる可能性があるため、十分な空気量でプレパージします。
3. 誤り。上方のバーナーから点火した場合、下方のバーナーを点火する際に燃料が上方のバーナー側で着火し、激しく燃焼する可能性があります。
4. 正しい。点火制限時間内に着火しないような不具合が発生した際は、一度点火作業を中断し、炉内を換気します。着火しないのに何度も点火しようとすると、炉内に充満した未燃ガスに一気に着火し、異常燃焼や爆発が発生する可能性があります。
5. 正しい。燃焼が不安定な場合は燃料の供給を止め、燃焼停止し、不具合の原因を探ります。
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