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二級ボイラー技士の過去問 令和2年10月公表 関係法令 問39

問題

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貫流ボイラー(小型ボイラーを除く。)の附属品について、法令に定められていない内容のものは次のうちどれか。
   1 .
過熱器には、ドレン抜きを備えなければならない。
   2 .
ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を、ボイラー本体ではなく過熱器の出口付近に取り付けることができる。
   3 .
給水装置の給水管には、逆止め弁を取り付けなければならないが、給水弁は取り付けなくてもよい。
   4 .
起動時にボイラー水が不足している場合及び運転時にボイラー水が不足した場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければならない。
   5 .
吹出し管は、設けなくてもよい。
( 二級ボイラー技士試験 令和2年10月公表 関係法令 問39 )
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この過去問の解説 (3件)

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設問は、貫流ボイラ(小型ボイラを除く。)の附属品について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

選択肢1. 過熱器には、ドレン抜きを備えなければならない。

過熱器には、ドレン抜きを備えなければなりません。

  (ボイラー構造規格第77条第3項)

選択肢2. ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を、ボイラー本体ではなく過熱器の出口付近に取り付けることができる。

ボイラの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を、過熱器の出口付近に取り付けることができます。

  (同規格第63条第2項)

選択肢3. 給水装置の給水管には、逆止め弁を取り付けなければならないが、給水弁は取り付けなくてもよい。

給水装置の給水管には、蒸気ボイラーに近接した位置に、給水弁及び逆止め弁を取り付けなければなりません。

   ただし、最高使用圧力が0.1MPa未満の蒸気ボイラーについては、給水弁のみとすることができます。

  (同規格第75条)

選択肢4. 起動時にボイラー水が不足している場合及び運転時にボイラー水が不足した場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければならない。

起動時にボイラ水が不足している場合及び運転時にボイラ水が不足した場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければなりません。

  (同規格第84条第3項)

選択肢5. 吹出し管は、設けなくてもよい。

貫流ボイラーには、吹出し管を設けなくても、法令上は問題ありません。

  (同規格第78条)

付箋メモを残すことが出来ます。
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正解は、「給水装置の給水管には、逆止め弁を取り付けなければならないが、給水弁は取り付けなくてもよい。」 です。

選択肢1. 過熱器には、ドレン抜きを備えなければならない。

正しい記載です。

蒸気止め弁、及び吹き出し装置に関する規定において、「過熱器には、ドレン抜きを備えなければならない」とされています。

通常、過熱蒸気のみがある場所ですので、その場所にドレンがあった場合、運転時にドレンが何倍もの体積に膨張し、過熱器を壊す可能性があるからだと思われます。

選択肢2. ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を、ボイラー本体ではなく過熱器の出口付近に取り付けることができる。

正しい記載です。

安全弁においては、「原則、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付けなければならない」となっています。

しかし、貫流ボイラーについては、「そのボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を過熱器の出口付近に取り付けることができる」とされています。

貫流ボイラーの特性上、ボイラー出口の安全弁で蒸気を放出しなくても、過熱器に多量の湿り蒸気が流れ込むことがないためだと思われます。

選択肢3. 給水装置の給水管には、逆止め弁を取り付けなければならないが、給水弁は取り付けなくてもよい。

誤った記載です。

給水弁と給水逆止弁に関する規定です。「原則、蒸気ボイラーに近接した位置に給水弁と給水逆止弁を取り付けなければならない」とされています。逆止弁を取り付けるのは、給水ポンプの間欠運転などで、ドラム側から給水ポンプ側へ逆流しないようにする為です。

ただし、貫流ボイラー及び最高使用圧力0.1メガパスカル未満の蒸気ボイラーにおいては、給水弁のみとすることができるとの例外規定があります。貫流ボイラーでは、給水ポンプが間欠運転することはないため、逆止弁がなくても問題はないと思われます。

選択肢4. 起動時にボイラー水が不足している場合及び運転時にボイラー水が不足した場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければならない。

正しい記載です。

水管ボイラーの低水位燃料遮断装置と同じ解釈です。燃料遮断の目的は、ボイラーの空焚き防止です。

選択肢5. 吹出し管は、設けなくてもよい。

正しい記載です。

通常、蒸気ボイラーには、吹出し管を取付けなければなりません。吹出し管を取り付ける目的は、水ドラム等に溜まったスケールや沈殿物を排出することです。

水ドラム等、水が溜まる場所が無い貫流ボイラーには、吹出し管は不要です。

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貫流ボイラーの付属品に関する問題です。

ボイラー構造規格 第四章 付属品 に、次のように記載されています。

《第63条 過熱器の安全弁》

(2項)貫流ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を過熱器の出口付近に取り付けることができる。

《第75条 給水弁と逆止め弁》

(1項)給水管には蒸気ボイラー近傍に,給水弁・逆止め弁を取り付けなければならない。ただし,貫流ボイラー・最高使用圧力0.1Mpa未満の蒸気ボイラーにあっては給水弁のみとすることができる。

《第77条 蒸気止め弁》

(3項)過熱器には,ドレン抜きを備えなければならない。

《第78条 吹出し管及び吹出し弁の大きさと数》

(1項)蒸気ボイラー(貫流ボイラーを除く)には,スケール他を排出するための吹出し管で吹出弁または,吹出しコックを取り付けなければならない。

《第84条 自動給水調整装置等》

(2項)自動給水調整装置を有する蒸気ボイラー(貫流ボイラーを除く)には,起動時に水位が安全低水面以下または運転時に水位が安全低水面以下になった場合に,自動的に燃料の供給を遮断する装置(低水位燃料遮断装置)を設けなければならない。

選択肢1. 過熱器には、ドレン抜きを備えなければならない。

正しいです。(第77条 蒸気止め弁の通り)

選択肢2. ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を、ボイラー本体ではなく過熱器の出口付近に取り付けることができる。

正しいです。(第63条 過熱器の安全弁の通り)

選択肢3. 給水装置の給水管には、逆止め弁を取り付けなければならないが、給水弁は取り付けなくてもよい。

誤りです。(第75条 給水弁と逆止め弁の通り)

選択肢4. 起動時にボイラー水が不足している場合及び運転時にボイラー水が不足した場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければならない。

正しいです。(第84条 自動給水調整装置等の通り)

選択肢5. 吹出し管は、設けなくてもよい。

正しいです。(第78条 吹出し管及び吹出し弁の大きさと数の通り)

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