設問は、ボイラの伝熱面積の算定方法について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
選択肢1. 水管ボイラーの耐火れんがでおおわれた水管の面積は、伝熱面積に算入しない。
誤りです。
水管ボイラの耐火れんがでおおわれた水管の面積は、伝熱面積に算入します。
(ボイラー及び圧力容器安全規則第2条第2項第2号ホ)
選択肢2. 貫流ボイラーの過熱管の伝熱面は、伝熱面積に算入しない。
貫流ボイラの過熱管の伝熱面は、伝熱面積に算入しません。
(同規則第2条第3項、過熱器入口までが算入範囲です。)
選択肢3. 立てボイラー(横管式)の横管の伝熱面積は、横管の外径側で算定する。
立てボイラ(横管式)の横管の伝熱面積は、横管の外径側で算定します。
(同規則第2条第1項、水又は熱媒が触れる側の面積が算定対象です。)
選択肢4. 炉筒煙管ボイラーの煙管の伝熱面積は、煙管の内径側で算定する。
炉筒煙管ボイラの煙管の伝熱面積は、煙管の内径側で算定します。
選択肢「立てボイラー(横管式)の横管の伝熱面積は、横管の外径側で算定する。」と同様の理由です。(煙管は、管の内側に水又は熱媒体があるためです。)
選択肢5.
電気ボイラーの伝熱面積は、電力設備容量60kWを1m2とみなして、その最大電力設備容量を換算した面積で算定する。
電気ボイラーの伝熱面積は、電力設備容量60kWを1㎡とみなして、その最大電力設備容量を換算した面積で算定します。
(同規則第2条第4項)
(※令和5年12月の法改正により、この換算に用いる電力設備容量を「20kW」から「60kW」とみなすことに変更されました。)