【正解】「エコノマイザには、燃焼ガスにより加熱されたエレメントが移動し、給水を予熱する再生式のものがある。」です。記載は、「空気予熱器」との混在文です。
【出題頻度】
☛平成27年4月公表～令和3年10月公表までで、4回です。
【ポイント&キーワード】
☛エコノマイザ～別名「節炭器」とも呼ばれるように、燃焼後の排気ガスで給水管を加熱させるとともに排気ガスの熱を奪うことで温度を下げるという一挙両得の効果があります。
・「エコノマイザを設置すると、燃料の節約となり、ボイラー効率は向上するが、通風抵抗は増加する。」ことになります。
・「エコノマイザ管には、平滑管やひれ付き管が用いられる。」ものです。
☛空気予熱器～燃焼後の排ガスで燃焼に使用する空気を予熱することで、燃焼効率を高める働きをします。空気予熱器には、「熱交換式」「再生式」「ヒートパイプ式」があります。
エコノマイザに関する問題です。
エコノマイザはボイラー効率を上げる面でも非常に身近な部位です。
正しいです。
エコノマイザ管には、廃熱が回収しやすいように平滑管やひれ付き管が用いられます。
正しいです。
エコノマイザを利用することにより、給水温度を上昇させ、ボイラー効率を向上させることができます。
誤りです。
この記述は空気余熱管に関する記述です。
正しいです。
エコノマイザを設置すると廃熱回収はできますが、その存在により通風抵抗は多少増加します。
正しいです。
燃料によってはガスが発生し、低温腐食を招くことがあります。
エコノマイザはボイラー効率に関わる存在の為、重要な項目の一つになります。
この問題では、ボイラーにおけるエコノマイザの構造、機能、およびその設置がボイラーシステムに与える影響についての理解が問われています。エコノマイザは、ボイラーの効率向上を目的として煙道ガスの余熱を利用する装置です。その設計と運用に関する知識が重要であり、特にエコノマイザの種類、熱交換の原理、給水の予熱方法、および設置による通風抵抗の増加や低温腐食のリスクなどが重要なポイントです。それでは、各選択肢を詳しく見ていきましょう。
この文章は正しいです。平滑管やひれ付き管は熱交換効率を高めるためにエコノマイザで用いられます。
この文章は正しいです。エコノマイザは煙道ガスの余熱を利用して給水を予熱し、給水温度を上昇させます。
この文章は誤りです。エコノマイザはボイラー出口煙道に設置され、煙道ガスの余熱を回収してボイラー給水の予熱に利用する装置です。選択肢の内容は空気予熱器の内容を含んでいます。
この文章は正しいです。エコノマイザを煙道に設置することにより、煙道ガスの流れに対する抵抗が多少増加します。
この文章は正しいです。特定の燃料や条件下では、エコノマイザで低温腐食が生じる可能性があります。
エコノマイザの基本的な構造、機能、およびその設置によるボイラーシステムへの影響に関する正確な理解が必要です。特に、再生式エコノマイザに関する誤解を避けることが重要で、エコノマイザの設計や種類、予熱のメカニズム、および潜在的なリスクについて正確な知識を持つことが求められます。他の選択肢はエコノマイザの特性や影響に関する正確な情報を提供しています。
