二級ボイラー技士の過去問
令和4年4月公表
ボイラーの構造に関する知識 問10

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問題

二級ボイラー技士試験 令和4年4月公表 ボイラーの構造に関する知識 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

温水ボイラー及び蒸気ボイラーの附属品に関するAからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

A  凝縮水給水ポンプは、重力環水式の暖房用蒸気ボイラーで、凝縮水をボイラーに押し込むために用いられる。
B  暖房用蒸気ボイラーの逃がし弁は、発生蒸気の圧力と使用箇所での蒸気圧力の差が大きいときの調節弁として用いられる。
C  温水ボイラーの逃がし管には、ボイラーに近い側に弁又はコックを取り付ける。
D  温水ボイラーの逃がし弁は、逃がし管を設けない場合又は密閉型膨張タンクとした場合に用いられる。
  • A、B、D
  • A、C、D
  • A、D
  • B、C
  • B、C、D

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この過去問の解説 (3件)

01

【同一テーマでの出題回数】★★★★(H27/4~R3/10)

【正解】正しいのはA,Dですので、3番です。

A.正しいです。

☛蒸気が冷やされて液体となった凝縮水を、給水用に再利用します。

B.誤りです。

☛説明文は、「減圧弁」についてのものです。

また「逃し弁」は温水ボイラーに対し使われる名称で、蒸気ボイラーでは「安全弁」となり、ボイラー構造規格には、次のように規定されています。

「蒸気ボイラーには、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を二個以上備えなければならない。ただし、伝熱面積五十平方メートル以下の蒸気ボイラーにあっては、安全弁を一個とすることができる。」(第62条第1項)

C.誤りです。

☛正しくは、「温水ボイラーの逃がし管は、ボイラー水の膨張分を逃がすためのもので、高所に設けた開放型膨張タンクに直結させる。」(令和3年4月公表分_問10(3))

D.正しいです。

☛「温水ボイラーの逃がし弁」についてのその他出題例(いずれも正しい文章です):

・「逃がし弁は、水の温度が 120℃ 以下の温水ボイラーで、膨張タンクを密閉型にした場合に用いられる。」

・「温水ボイラーの逃がし弁は、水の圧力が設定した圧力を超えると、水の膨張により弁体を押し上げ水を逃がすものである。」

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02

逃がし弁についての問題です。

A 記述のとおり、凝縮水給水ポンプは重力環水式の暖房用蒸気ボイラーで、凝縮水をボイラーに押し込むために用いられます。

B 誤りです。

発生蒸気の圧力と使用箇所での蒸気圧力の差が大きいときの調節弁として用いられるものは逃がし弁ではなく、「減圧弁」です。

C 誤りです。

「温水ボイラーの逃がし管は、ボイラー水の膨張分を逃がすためのもので、高所に設けた開放型膨張タンクに直結させる」と決められており、ボイラーに近い側ではありません。

D 記述のとおり、温水ボイラーの逃がし弁は、逃がし管を設けない場合又は密閉型膨張タンクとした場合に用いられます。

選択肢3. A、D

正しい組み合わせです。

まとめ

逃がし管などはボイラーを安全に扱う為に必要な設備です。

どのような部分に設置されるのか、理由もイメージしながら把握しましょう。

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03

この問題では、温水ボイラー及び蒸気ボイラーの附属品の用途と機能に関する知識が問われています。

凝縮水給水ポンプの役割や逃がし弁の使用条件など、ボイラーの効率的かつ安全な運用に関連する要素が重要です。

それでは、各選択肢を詳しく見ていきましょう。

A. 凝縮水給水ポンプは、重力環水式の暖房用蒸気ボイラーで凝縮水をボイラーに押し込むために使用されます。

この記述は正しいです。

B. 暖房用蒸気ボイラーの逃がし弁は、発生蒸気の圧力と使用箇所での蒸気圧力の差が大きいときに膨張した圧力を逃がすための安全装置として使用され、調節弁としての役割はありません。

この記述は誤りです。

C.温水ボイラーの逃がし管は、ボイラー水の膨張分を逃がすためのもので、高所に設けた開放型膨張タンクに直結させます。

この記述は誤りです。

D. 温水ボイラーの逃がし弁は、逃がし管を設けない場合又は密閉型膨張タンクを使用する場合に設置されます。

この記述は正しいです。

選択肢3. A、D

本肢が正解です。

まとめ

ボイラーの附属品は、ボイラーの安全運用において重要な役割を果たします。

特に、逃がし弁や凝縮水給水ポンプの正しい使用とその機能を理解することが重要です。

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