二級ボイラー技士の過去問
令和4年4月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問14
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問題
二級ボイラー技士試験 令和4年4月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラー水の吹出しに関するAからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 炉筒煙管ボイラーの吹出しは、最大負荷よりやや低いときに行う。
B 水冷壁の吹出しは、スラッジなどの沈殿を考慮して、運転中に適宜行う。
C 吹出しを行っている間は、他の作業を行ってはならない。
D 吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を締切り用とする。
A 炉筒煙管ボイラーの吹出しは、最大負荷よりやや低いときに行う。
B 水冷壁の吹出しは、スラッジなどの沈殿を考慮して、運転中に適宜行う。
C 吹出しを行っている間は、他の作業を行ってはならない。
D 吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を締切り用とする。
- A、B
- A、C
- A、C、D
- B、C、D
- C、D
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この過去問の解説 (3件)
01
【同一テーマでの出題回数】★★★★★(H27/4~R3/10)
【正解】C及びDが正しいです。
A.誤りです。
☛正しくは、「炉筒煙管ボイラーの吹出しは、ボイラーを運転する前、運転を停止したとき又は負荷が低いときに行う。」です。
B.誤りです。
☛正しくは、「水冷壁の吹出しは、いかなる場合でも運転中に行ってはならない。」
C.正しいです。
☛「ボイラー及び圧力容器安全規則」第31条第1項第2号に規定されている内容です。
また「1人で同時に2以上のボイラーの吹出しを行わないこと。」(同項1号)とも規定されています。
D.正しいです。
☛「最高使用圧力一メガパスカル以上の蒸気ボイラー(移動式ボイラーを除く。)の吹出し管には、吹出し弁を二個以上又は吹出し弁と吹出しコックをそれぞれ一個以上直列に取り付けなければならない。(ボイラー構造規格第78条第2項)」とあります。
☛その他吹出し弁についての出題例(いずれも正しい文章です):
・「大形のボイラー及び高圧のボイラーには、2個の吹出し弁を直列に設け、ボイラーに近い方に急開弁、遠い方に漸開弁を取り付ける。」
・「吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を先に開き、次に漸開弁を開いて吹出しを行う。」
・「最高使用圧力1MPa未満のボイラーでは、吹出し弁の代わりに吹出しコックが用いられることが多い。」
・ 「直列に設けられている2個の吹出し弁を閉じるときは、第二吹出し弁を先に閉じ、次に第一吹出し弁を閉じる。」
【その他ボイラー水の吸出しに関し出題された正しい文章】
・「鋳鉄製温水ボイラーは、配管のさび又はスラッジを吹き出す場合のほかは、吹出しは行わない。」
・「鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、燃焼をしばらく停止して、ボイラー水の一部を入れ替えるときに行う。」
・「給湯用温水ボイラーの吹出しは、酸化鉄、スラッジなどの沈殿を考慮して、ボイラー休止中に適宜行う。」
・「吹出し管は、ボイラー水の濃度を下げたり、沈殿物を排出するため、胴又はドラムに設けられる。」
・「連続吹出し装置は、ボイラー水の濃度を一定に保つように調節弁によって吹出し量を加減し、少量ずつ連続的に吹き出す装置である。」
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02
吹き出し作業に関する問題です。
A 誤り
炉筒煙管ボイラーの吹出しは、ボイラーの稼働前、停止後など負荷が低い時に行います。
B 誤り
水冷壁の吹出しは、いかなる場合でも運転中に行ってはいけません。
AもBも誤りです。
Aが誤っています。
Aが誤っています。
Bが誤っています。
正しい組み合わせです。
記述されているとおり、吹出しを行っている間は他の作業を行ってはならず、吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を締切り用とします。
ボイラー業務に従事するうえで、実際に圧力を肌で感じる作業になります。
危険が伴う作業なので手順や注意点をしっかり把握しておくことが重要になります。
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03
この問題では、ボイラー水の吹出しに関する適切な操作とそのタイミングについての理解が問われています。
炉筒煙管ボイラーの吹出しの適切な時期、水冷壁の吹出しに関する注意点、吹出し作業中の安全対策、そして吹出し弁の取扱いに関する知識が重要です。
それでは、各選択肢を詳しく見ていきましょう。
A. この文章は誤りです。
炉筒煙管ボイラーの吹出しは、最大負荷よりやや低いときに行うのではなく、運転前、運転停止時、または負荷が低いときに行います。
B. この文章は誤りです。
水冷壁の吹出しは、いかなる場合でも運転中に行ってはいけません。
C. この文章は正しいです。
安全を確保するため、吹出しを行っている間は他の作業を行ってはなりません。
D. この文章は正しいです。
吹出し弁が直列に2個設けられている場合、急開弁を締切り用として使用します。
ボイラーの吹出し作業は、ボイラー内の汚れや沈殿物を除去し、ボイラーの効率的な運転を維持するために重要です。
吹出しの適切なタイミングと方法を正しく理解し、安全な操作を行うことが重要です。
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