二級ボイラー技士の過去問 令和4年4月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問20
この過去問の解説 (3件)
【同一テーマでの出題回数】★★★★★★★(H27/4~R3/10)
【正解】5番が不適切です。
1.正しいです。
☛点火前の点検・準備は事故防止のため重要な作業となります。
基本的には、付属品による点検で、燃料関係(油量やガス圧など)、水面計や各バルブの位置などによる給水関係、炉内や煙道内の換気といった排気関係の点検となります。
2.正しいです。
☛その他給水関係では次のような出題がありました。
・「水面計によってボイラー水位が低いことを確認したときは、給水を行って常用水位に調整する。」
・「水位を上下して水位検出器の機能を試験し、設定された水位の上限及び下限において正確に給水ポンプの起動、停止などが行われることを確認する。」
3.正しいです。
☛圧力計は、残針していることがよくあります。実務的には軽く叩くことで復旧することもありますが、度重なるようなら早めの交換が必要です。
4.正しいです。
☛給水タンク内の水量は、日次点検など定期的な確認も必要です。
5.不適切です。
☛正しくは、「煙道の各ダンパを全開にしてファンを運転し、炉及び煙道内の換気を行う。」です。
点検項目・準備項目に関する問題です。
正しいです。
記述の通り、しっかり点検することにより事故を未然に防ぐことができます。
正しいです。
コック自体や配管につまりがないか、水位がちゃんと計れているかの点検になります。
正しいです。
記述の通り、点検を行い、不備のある部分については対処することが重要です。
正しいです。
給水タンクの水量を十分に確保し、水量不足のトラブルにならないようにしましょう。
誤りです。
換気の際は煙道の各ダンパを全開にし、十分に換気を行う事が重要です。
各種点検や準備を日常的にしっかり行うことで事故を未然に防ぐことができます。
この問題では、ボイラーの点火前に行うべき点検・準備作業についての理解が問われています。液体燃料やガス燃料の準備、圧力計の確認、験水コックの機能確認、給水タンクの水量点検、および炉及び煙道内の換気方法に関する知識が重要です。それでは、各選択肢を詳しく見ていきましょう。
この記述は正しいです。液体燃料の場合の油タンク内油量とガス燃料のガス圧力の確認は、ボイラーの点火前に燃料が適切に供給されることを保証するために不可欠です。これにより、ボイラーの安定した運転が可能になります。
この記述は正しいです。験水コックを用いた水位の確認は、ボイラー内の水位が適切なレベルにあることを保証するために重要です。これはボイラーの安全運転において基本的なチェックポイントの一つです。
この記述は正しいです。圧力計の指針位置の点検と残針の有無の確認は、ボイラーの圧力が正確に測定されていることを保証するために重要です。不正確な圧力測定は、安全上のリスクを増大させる可能性があります。
この記述は正しいです。給水タンク内の貯水量の点検は、ボイラーに十分な給水が供給されることを確保するために重要です。給水不足はボイラーの効率低下や安全上の問題を引き起こす可能性があります。
この記述は誤りです。炉及び煙道内の換気は、煙道の各ダンパを全開にしてファンを運転し、炉及び煙道内の換気を行うのが適切な方法です。半開にして徐々に換気を行うと記述されているこの選択肢は誤りで、適切な換気が行われない可能性があります。
ボイラーの点火前の点検・準備作業は、ボイラーの安全かつ効率的な運転を確保するために必要です。燃料の準備、圧力計や水位計の確認、給水の準備、および炉及び煙道内の換気方法についての正確な理解が、この問題の正答を導く鍵となります。特に、炉及び煙道内の換気方法に関する知識が重要であり、全開にして換気を行うのが適切な方法です。
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