二級ボイラー技士の過去問
令和4年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問30
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問題
二級ボイラー技士試験 令和4年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問30 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの通風に関して、誤っているものは次のうちどれか。
- 誘引通風は、燃焼ガスを煙道又は煙突入口に設けたファンによって吸い出すもので、燃焼ガスの外部への漏れ出しがほとんどない。
- 誘引通風は、必要とする動力が平衡通風より小さい。
- 押込通風は、一般に、常温の空気を取り扱い、所要動力が小さいので広く用いられている。
- 押込通風は、空気流と燃料噴霧流が有効に混合するため、燃焼効率が高まる。
- 平衡通風は、押込ファンと誘引ファンを併用したもので、通風抵抗の大きなボイラーでも強い通風力が得られる。
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この過去問の解説 (3件)
01
【正解】2番が誤りです。
☛正しい文章は、「平衡通風は、通風抵抗の大きなボイラーでも強い通風力が得られ、必要な動力は押込通風より大きく、誘引通風より小さい。」が出題されています。
【出題頻度】
☛平成27年4月公表~令和3年10月公表までで、8回です。
【ポイント&キーワード】
☛通風とは?
・「炉及び煙道を通して起こる空気及び燃焼ガスの流れを、通風という。」
☛ファンを使った人工通風:
・「平衡通風は、押込ファンと誘引ファンを併用したもので、通風抵抗の大きなボイラーでも強い通風力が得られる。」
・「平衡通風は、燃焼調節が容易で、通風抵抗の大きなボイラーでも強い通風力が得られる。」
・「押込通風は、一般に、常温の空気を取り扱い、所要動力が小さいので広く用いられている。」
・「誘引通風は、燃焼ガス中に、すす、ダスト及び腐食性物質を含むことが多く、かつ、燃焼ガスが高温のためファンの腐食や摩耗が起こりやすい。」
・「誘引通風は、比較的高温で体積の大きな燃焼ガスを取り扱うので、大型のファンを必要とする。」
☛人工通風に使用される各種ファンの特徴;
・「ラジアル形ファンは、中央の回転軸から放射状に6~12枚の羽根を設けたものである。」
・「ラジアル形ファンは、形状が簡単で羽根の取替えが容易である。」
・「多翼形ファンは、羽根車の外周近くに、短く幅長で前向きの羽根を多数設けたものである。」
・「後向き形ファンは、高温・高圧及び大容量のボイラーに適する。」
☛ファンを使わない自然通風:
・「煙突によって生じる自然通風力は、煙突内のガス温度が高いほど強くなる。」
・「煙突によって生じる自然通風力は、煙突内のガスの密度と外気の密度との差に煙突高さを乗じることにより求められる。」
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02
この問題では、ボイラーの通風方式とそれに関連する特徴に焦点を当てています。通風方式はボイラーの燃焼効率や排ガスの質に直接影響を及ぼすため、各方式の特性を理解することが重要です。特に、誘引通風、押込通風、平衡通風の各方式における所要動力や燃焼効率への影響についての知識が求められます。適切な通風方式の選定は、ボイラーの運転効率と環境への影響を最適化するために不可欠です。
この文章は正しいです。誘引通風は、燃焼ガスを煙道又は煙突入り口に設けたファンで吸い出し、燃焼ガスの外部への漏れがほとんどありません。
この文章は誤りです。誘引通風の所要動力は平衡通風より大きく、逆に平衡通風の方が動力が小さいです。
この文章は正しいです。押込通風は、一般に常温の空気を取り扱い、所要動力が小さいため広く用いられます。
この文章は正しいです。押込通風は、空気流と燃料噴霧流が有効に混合するため、燃焼効率が高くなります。
この文章は正しいです。平衡通風は、押込ファンと誘引ファンを併用する方式で、大きな通風抵抗があるボイラーでも強い通風力が得られます。
ボイラーの通風方式は、燃焼効率や排ガス管理に重要な影響を及ぼします。誘引通風、押込通風、平衡通風の各方式の特徴と所要動力の理解が必要です。特に、誘引通風が平衡通風よりも所要動力が大きい点に注意が必要です。
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03
通風に関しての問題です。
正しいです。
誘因通風は煙道や煙突から外部での排気を促すことで、無駄のない通風を促す方法です。
誤りです。
誘引通風が必要とする動力は、押込通風と平衡通風よりも大きいです。
正しいです。
押込通風は常温の空気を使用し、所要動力が小さく済むので広く使用されています。
送風機のようなイメージです。
正しいです。
記述のとおり、空気と燃料噴霧に有効なため、燃焼効率は高まります。
正しいです。
平衡通風は押込ファンと誘引ファンを併用したものなので、とても大きな通風力をもっています。
使用するファンによって通風のやり方がことなっています。どのようなボイラーにどのような通風がむいており、どのようなファンを使用するべきか、把握しておきましょう。
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