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二級ボイラー技士の過去問 令和4年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問6

問題

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ボイラー水の間欠吹出しについて、誤っているものは次のうちどれか。
   1 .
炉筒煙管ボイラーの吹出しは、ボイラーを運転する前、運転を停止したとき又は負荷が低いときに行う。
   2 .
鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、燃焼をしばらく停止して、ボイラー水の一部を入れ替えるときに行う。
   3 .
水冷壁の吹出しは、いかなる場合でも運転中に行ってはならない。
   4 .
直列に設けられている2個の吹出し弁を閉じるときは、急開弁を先に閉じ、次に漸開弁を閉じる。
   5 .
1人で2基以上のボイラーの吹出しを同時に行ってはならない。
( 二級ボイラー技士試験 令和4年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問6 )
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この過去問の解説 (3件)

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吹出しは、ボイラー水中に徐々に濃縮してボイラーの底に溜まった不純物を、定期的に排出する操作です。

吹出しは、間欠吹き出しと連続吹出しがあり、さらには水冷壁の吹出しがあります。

今回の問題は、間欠吹出しからの出題です。

吹出し操作を誤ると、ボイラーの低水位問題を引き起こすため、注意事故があり、選択肢に述べられたとおりです。

選択肢に述べられていない注意事項で大切なものをいくつか紹介します。

・吹出し弁を操作する人が、水面計を見ながら操作できないときは、水面計を監視する人と、共同で連絡し合って操作します。

・吹出し操作は1日1回は行うべきです。

・給湯用の温水ボイラーの吹出し操作は、ボイラーが休止中に行います。

・吹出し装置(弁や配管)の中には、吹出しを行った時のスラッジなどが残って詰まることがあるため、装置の吹出しも必要です。

選択肢1. 炉筒煙管ボイラーの吹出しは、ボイラーを運転する前、運転を停止したとき又は負荷が低いときに行う。

正しいです。

ボイラー負荷が高いときは、ボイラー水が激しく流動し、そのためスラッジなどの沈殿がおきません。

しかし、負荷が低いときにはスラッジの沈殿が起きやすい状況となるため、間欠吹き出しは、ボイラー運転前後、負荷が低いときに行われます。

選択肢2. 鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、燃焼をしばらく停止して、ボイラー水の一部を入れ替えるときに行う。

正しいです。

鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、ボイラー停止時に行います。

鋳鉄ボイラーは、給水に腹水を利用しているため、不純物が少なく、運転中の操作を必要としません。

さらには、腹水の保有量が少ないため、吹出しを行うと、ボイラー給水に温度の低い水が給水されます。

そうすると、ボイラーが急冷し、鋳鉄製のため不同膨張が起って割れを発生させるからです。

選択肢3. 水冷壁の吹出しは、いかなる場合でも運転中に行ってはならない。

正しいです。

水冷壁に設置されている吹出し用の弁は、ボイラーが停止したときに、ボイラー水全量を排出するために使用されます。

そのため、間欠吹き出しとしてのスラッジ排出は、運転中に行うことは禁止されています。

選択肢4. 直列に設けられている2個の吹出し弁を閉じるときは、急開弁を先に閉じ、次に漸開弁を閉じる。

誤りです。

吹出し終了後の急開弁と漸開弁の操作は、漸開弁を閉めてから、急開弁を閉めます。

選択肢の「急開弁を先に閉じ、次に漸開弁を閉じる。」は誤りです。

吹出し操作が終わって、急開弁を先に閉めると、吹出し時のブロー水の流れが急停止することで、上流側の圧力に異常な上昇が起こり、弁や配管に打撃を与えることがあります。

そのため、吹出し終了後は、漸開弁を閉めてから異常の有無を確認後、急開弁を閉めると安全です。

なお、吹出しを始めるときは、急開弁を先に開けてから、漸開弁を徐々に開けていきます。

選択肢5. 1人で2基以上のボイラーの吹出しを同時に行ってはならない。

正しいです。

運転中に吹出し弁の閉め忘れや、操作の誤りなどで、低水位事故を起こす可能性があるために、1人で2基以上の吹出し操作を、同時に行ってはいけません。

なお、ボイラー則第31条に、「一人で同時に二以上のボイラーの吹出しを行なわないこと。」、「吹出しを行なう間は、他の作業を行なわないこと。」などが規定されています。

まとめ

吹出しからの出題は、ほぼ毎年出されています。吹出しの項目が多いこと、連続吹出しと合わせれば、いろいろな問題が考えられます。

操作自体は簡単ですので、確実に覚えているかどうかがポイントでしょう。

付箋メモを残すことが出来ます。
3

【同一テーマでの出題回数】★★★(H27/4~R4/4公表分)

ボイラー水の間欠吹出しとは、ボイラー水の加熱による溶解塩類などの濃度の高まりに伴う不純物を適当なタイミングで排出させることでボイラーへの影響を少しでも緩和するために行うことをいいます。

選択肢1. 炉筒煙管ボイラーの吹出しは、ボイラーを運転する前、運転を停止したとき又は負荷が低いときに行う。

正しい文章です。

ボイラー水の間欠吹出しは、堆積したスケールやスラッジを排出するために行うもので、ボイラーの運転前や停止している時、負荷が低いときに行う必要があります。

選択肢2. 鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、燃焼をしばらく停止して、ボイラー水の一部を入れ替えるときに行う。

正しい文章です。

鋳鉄製蒸気ボイラーは、構造上スラッジの出来ることはほとんどないため、ボイラー水の一部入れ替えをするとき、燃焼を停止しているとき行うのが一般的です。

選択肢3. 水冷壁の吹出しは、いかなる場合でも運転中に行ってはならない。

正しい文章です。

スラッジの吸出しではなく停止後の排水を目的とする水冷壁では、運転中のブローは事故につながる可能性もあり厳禁です。

選択肢4. 直列に設けられている2個の吹出し弁を閉じるときは、急開弁を先に閉じ、次に漸開弁を閉じる。

誤りの文章です。

吹出し弁は、大型や高圧ボイラーではボイラーに近い方には急開弁、遠い方に漸開弁と直列に2個設けるとされ、閉じるときは「漸開弁」を先に、開ける時は「急開弁」を先に行うのが基本です。

選択肢5. 1人で2基以上のボイラーの吹出しを同時に行ってはならない。

正しい文章です。

「ボイラー及び圧力容器安全規則」第三十一条にも「一人で同時に二以上のボイラーの吹出しを行なわないこと。」と規定されています。

3

吹き出し作業に関する問題です。

選択肢1. 炉筒煙管ボイラーの吹出しは、ボイラーを運転する前、運転を停止したとき又は負荷が低いときに行う。

正しいです。

記述のとおり、圧力の負荷が低い時に行います。

選択肢2. 鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、燃焼をしばらく停止して、ボイラー水の一部を入れ替えるときに行う。

正しいです。

記述のとおり、燃焼を停止してボイラー水の一部を入れ替える時に行います。

選択肢3. 水冷壁の吹出しは、いかなる場合でも運転中に行ってはならない。

正しいです。

水冷壁の吹出しは、ボイラー水を全量を排出する時に行います。

よって、運転中の吹き出しを行うことはありません。

選択肢4. 直列に設けられている2個の吹出し弁を閉じるときは、急開弁を先に閉じ、次に漸開弁を閉じる。

誤りです。

2個以上の吹き出し弁が直列に設けられている場合、ボイラーに近い側が急開弁・その先が漸開弁になります。

吹き出しを閉じる時は①漸開弁②急開弁の順に閉じます。

逆に吹き出しを行う時は①急開弁②漸開弁の順になります。

選択肢5. 1人で2基以上のボイラーの吹出しを同時に行ってはならない。

正しいです。

吹き出しの作業は圧力に触れる作業であり、また、ボイラー水位に直結する重要な作業になる為、複数のボイラー機器を同時に行うことは禁止されています。

まとめ

吹き出しの作業は圧力を身近に感じるとても危険な作業になります。

正しい手順・方法をしっかり把握することは事故の予防に繋がります。

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