問題
ただし、A〜Eは、それぞれ次の操作をいうものとする。
A 給水を行い、圧力を下げた後、給水弁を閉じ、給水ポンプを止める。
B 蒸気弁を閉じ、ドレン弁を開く。
C 空気を送入し、炉内及び煙道の換気を行う。
D 燃料の供給を停止する。
E ダンパを閉じる。
ボイラーを停止する手順としては、次のような手順と注意事項が必要です。
➀ 蒸気や温水の使用先と連絡を取ります。
② 運転を停止します。停止する順序は、問題にあるような手順です。
③ ボイラーの圧力は急に下げず、レンガ積みを急冷しないよう注意します。
④ ボイラー水は普通の運転時より高めにして給水弁と主蒸気弁を閉めます。
このとき、主蒸気管などのドレン弁は開いておくことを忘れないようにします。
⑤ 他のボイラーや蒸気管とのつながりがあれば、連絡弁は閉じることが必要です。
A 給水を行い、圧力を下げた後、給水弁を閉じ、給水ポンプを止める。
三番目の作業です。
運転を停止するとボイラー水中の溶存気体がなくなって水位が下がり低水位となります。
次回の運転時に低水位運転を避けるために給水して水位を上げておきます。
その後、給水弁を閉じ、給水ポンプを停止します。
B 蒸気弁を閉じ、ドレン弁を開く。
四番目の作業です。
蒸気がヘッダー側から逆流しないように、蒸気弁を閉します。
また、主蒸気弁のドレン弁を開けてドレン排出ができるようにします。
C 空気を送入し、炉内及び煙道の換気を行う。
二番目の作業です。
炉内や煙道に空気を送気して、残っている未燃ガスを外部に排出します。
D 燃料の供給を停止する。
最初の作業です。
初めに燃料を止めて、ボイラーの消火を行います。
E ダンパを閉じる。
最後の作業です。
本体から放熱しないようにします。
また、ダンパを遮断することで外部と遮断状態として、自然換気によるボイラーの冷却を押さえます。
正しい操作手順です。
ボイラー停止すると言えば、動いているものを止め、開いている弁を閉じれば良いように思えますが、手順を踏まないと、思わぬ事故や故障、次に動かすときの障害が発生など、多くの問題があり、手順はマニュアル通り一つずつ操作することが重要です。
また、ボイラーの停止が終わっても、関係先への連絡、配管や付属品のドレンを抜くなど、そのままにしては障害が起こるものの維持・管理が重要です。
さらには、今回の運転で気になったところの点検、漏れがあった箇所の整備なども重要です。
このように、ボイラー停止全体の手順が出題対象となる可能性があります。
【同一テーマでの出題回数】★★(H27/4~R4/4公表分)
各種ボイラーの運転を終了するときの一般的な操作順序について問うものです。
基本は燃料供給停止→ポストパージ→燃焼装置への送気停止→主蒸気弁閉止→ドレイン開放→ダンパー閉止です。問題文に沿って記載すると、D→C→A→B→Eとなります。なお、油炊きボイラーやガスだきボイラー、火格子燃焼ボイラーではそれぞれ特有の操作が必要となるため注意が必要です。
ボイラーの稼働停止に関する問題です。
誤っています。
運転停止についてまず行うことは燃料の停止です。
誤っています。
運転停止についてまず行うことは燃料の停止です。
誤っています。
運転停止についてまず行うことは燃料の停止です。
誤っています。
燃料の供給を停止した後はポストパージを行い、炉内の燃焼ガスの換気を行います。
正しい手順です。
ボイラーが稼働している以上、停止する時は必ずきます。
正しい手順をとり、事故防止につなげましょう。