二級ボイラー技士の過去問
令和5年4月公表
ボイラーの構造に関する知識 問7
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問題
二級ボイラー技士試験 令和5年4月公表 ボイラーの構造に関する知識 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーのエコノマイザについて、適切でないものは次のうちどれか。
- エコノマイザは、煙道ガスの余熱を回収して給水の予熱に利用する装置である。
- エコノマイザ管には、平滑管やひれ付き管が用いられる。
- エコノマイザを設置すると、ボイラー効率を向上させ、燃料が節約できる。
- エコノマイザを設置すると、通風抵抗が多少増加する。
- エコノマイザは、燃料の性状によっては高温腐食を起こす。
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この過去問の解説 (3件)
01
エコノマイザに関する問題です。
正しいです。
エコノマイザは廃熱を回収し、給水の余熱にあてることでボイラー効率を向上させることができます。
正しいです。
記述の通り、エコノマイザ管には主に平滑管やひれ付き管が用いられます。
正しいです。
エコノマイザの用いて廃熱を回収し、余熱につなげることでボイラー効率が向上し、結果、燃料の削減にもつながります。
正しいです。
廃熱を回収する為にエコノマイザは本体出口やダクト内などに設置されます。その為、設置しない場合と比べると通風抵抗は多少増加してしまいます。
誤りです。
エコノマイザは燃料の性状によって、低温腐食を起こすことがあります。
エコノマイザはボイラー効率の向上につながる部位です。
出題に関しても多く出題されているので、役割などをしっかり把握しておきましょう。
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02
この問題はボイラーのエコノマイザに関連する知識を問うものです。
エコノマイザは、ボイラーの効率を向上させるために、排ガスの余熱を給水の予熱に利用する装置です。
選択肢を通じて、エコノマイザの構造、機能、設置の影響、及びそれに関連する特定の問題点についての理解が試されています。
適切
解説:エコノマイザの主な目的は煙道ガスの余熱を利用してボイラー給水を予熱し、熱効率を向上させることです。
適切
解説:平滑管やひれ付き管は熱交換効率を高めるためにエコノマイザに使用されます。
ひれ付き管は表面積を増やし、熱伝達を促進します。
適切
解説:エコノマイザによる給水の予熱は、ボイラーの熱効率を向上させ、結果的に燃料消費を削減します。
適切
解説:エコノマイザの設置は煙道ガスの流れに影響を与え、通風抵抗を増加させる可能性がありますが、熱効率の向上による利益の方が大きいことが多いです。
不適切
解説:エコノマイザに関連する腐食の問題は、一般に「低温腐食」です。
特に硫黄を含む燃料を使用する場合、冷却された排ガス中の酸性物質が凝結し、腐食を引き起こすことがあります。
エコノマイザについての問題解答には、その基本的な目的と機能、使用する材料の種類、及び設置によって得られる効果と潜在的な問題点に関する理解が必要です。
特に、エコノマイザの腐食に関する問題は、その原因となる条件(低温腐食)を正確に理解することが重要です。
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03
問題解答に取り組む前に、ボイラーのエコノマイザの役割と機能、その設置による効果と潜在的なリスクに注目してみましょう。
エコノマイザは熱効率を高める重要な装置ですが、その運用には特定の注意点があります。
それでは、各選択肢を詳しく見ていきましょう。
「この文章は正しいです」
エコノマイザは煙道ガスの余熱を利用して給水を予熱し、ボイラーの効率を向上させる装置です。
「この文章は正しいです」
エコノマイザ管には熱伝達を効率化するための平滑管やひれ付き管が使用されます。
「この文章は正しいです」
エコノマイザの設置により、ボイラーの熱効率が向上し、燃料消費の削減が可能になります。
「この文章は正しいです」
エコノマイザを設置すると、通風抵抗が増加することがありますが、全体的な効率向上のために許容されます。
「この文章は誤りです」
エコノマイザは、燃料の性状によって低温腐食を起こすことがあります。
特に硫黄分が高い燃料を使用する場合、煙道ガス中の硫黄化合物が凝縮して腐食を引き起こす可能性があります。
このため、エコノマイザの設計と運用は、使用する燃料の化学的性質に応じて慎重に行う必要があります。
選択肢の記述は、高温腐食のリスクを指摘している点で誤りです。
エコノマイザは、ボイラー効率を向上させるために煙道ガスの余熱を利用して給水を予熱する装置です。
使用される管の種類、効率向上と燃料節約のメリット、通風抵抗の増加などの影響を理解することが重要です。
特に、エコノマイザが燃料の性質によって高温腐食を起こす可能性に関する知識が、この問題の正答を導き出す鍵となります。
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