二級ボイラー技士の過去問
令和5年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問3

この文章は正しいです。温水ボイラーの温水温度は一般に120℃以下に制限されています。

この文章は誤りです。重力循環方式の蒸気ボイラーにおいて、給水管はボイラー本体に直接取り付けられるのではなく、通常は返り管に取り付けられます。これにより、給水が安全に行われます。

この文章は正しいです。ポンプ循環方式の蒸気ボイラーでは、返り管は安全低水面以下150mm以内の高さに設置されることが一般的です。

この文章は正しいです。ウェットボトム式のボイラーは、底部に耐火材を必要としない構造を持っています。

この文章は正しいです。鋳鉄製ボイラーは、熱による不均一な膨張によって割れが生じやすい特性を持っています。これは、鋳鉄の材質が鋼よりも熱膨張に対して脆弱であるためです。

正しい記述です。

「120℃」という数値を変えて出題される事もあるので、しっかり覚えておきましょう。

誤った記述です。

鋳鉄製ボイラーでは本体ではなく返り管に給水管を取り付けます。これをハートフォード式連結法といいます。

正しい記述です。

「150ｍｍ」という数値は忘れないようにしましょう。

正しい記述です。

必要と「しない」が必要と「する」と出題される可能性もあるので、注意して下さい。

正しい記述です。

鋳鉄製ボイラーは他のボイラーと比較した時に熱膨張に弱いです。

適切

解説：温水ボイラーには、運用上の安全を確保するために温度制限が設けられています。

この制限は、温水ボイラーが通常運用される最高温度を指定するもので、120℃という値はその一般的な上限を示しています。

不適切

解説：重力循環方式の蒸気ボイラーでは、ボイラー水が熱によって発生する密度差を利用して循環します。

給水管の配置は、この自然な循環を妨げないように慎重に設計される必要があり、安全低水面の位置に直接取り付けるという方法は一般的ではありません。

適切

解説：ポンプ循環方式の蒸気ボイラーでは、返り管を安全低水面以下150mm以内の高さに取り付けることは、効果的な循環を保証し安全を確保するための一般的な設計原則です。

適切

解説：ウェットボトム式は、ボイラー底部が水に浸かっているため、耐火材を必要としない構造です。

これは、底部が直接燃焼ガスにさらされることがなく、耐火材による追加の保護を必要としないことを意味します。

適切

解説：鋳鉄は、熱による不均一な膨張に対して鋼よりも脆弱です。

そのため、鋳鉄製ボイラーは、熱膨張によって割れが生じやすいという特性を持っています。

これは、鋳鉄と鋼の物理的特性の違いに基づいています。