二級ボイラー技士の過去問
令和5年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問4

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問題

二級ボイラー技士試験 令和5年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーに用いられるステーについて、適切でないものは次のうちどれか。
  • 平鏡板は、圧力に対して強度が弱く変形しやすいので、大径のものや高い圧力を受けるものはステーによって補強する。
  • 管ステーは、煙管よりも肉厚の鋼管を管板に溶接又はねじ込みによって取り付ける。
  • 管ステーを火炎に触れる部分にねじ込みによって取り付ける場合には、焼損を防ぐためねじ込み後に、ころ広げをして完了とする。
  • ガセットステーは、平板によって鏡板を胴で支えるもので、溶接によって取り付ける。
  • ガセットステーは、熱応力を緩和するため、鏡板にブリージングスペースを設けて取り付ける。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では、ボイラーに用いられるステーの種類とその取り付け方法、特にステーの機能と火炎に触れる部分での使用に関する理解が試されています。平鏡板の補強、管ステーとガセットステーの取り付け方法、および熱応力の緩和に関する知識が重要です。それでは、各選択肢を詳しく見ていきましょう。

選択肢1. 平鏡板は、圧力に対して強度が弱く変形しやすいので、大径のものや高い圧力を受けるものはステーによって補強する。

この文章は正しいです。平鏡板は圧力によって弱く変形しやすいため、大径のものや高圧を受けるものはステーで補強されます。

選択肢2. 管ステーは、煙管よりも肉厚の鋼管を管板に溶接又はねじ込みによって取り付ける。

この文章は正しいです。管ステーは、煙管よりも肉厚の鋼管を使用し、管板に溶接またはねじ込みで取り付けられます。

選択肢3. 管ステーを火炎に触れる部分にねじ込みによって取り付ける場合には、焼損を防ぐためねじ込み後に、ころ広げをして完了とする。

この文章は誤りです。管ステーを火炎に触れる部分にねじ込みで取り付ける場合、端部を縁曲げにして焼損を防ぐ必要があります。ころ広げだけでは焼損防止に十分ではありません。

選択肢4. ガセットステーは、平板によって鏡板を胴で支えるもので、溶接によって取り付ける。

この文章は正しいです。ガセットステーは平板を使用し、鏡板を胴で支える構造として溶接によって取り付けられます。

選択肢5. ガセットステーは、熱応力を緩和するため、鏡板にブリージングスペースを設けて取り付ける。

この文章は正しいです。ガセットステーは熱応力を緩和するために、鏡板にブリージングスペースを設けて取り付けられます。

まとめ

ボイラーに用いられるステーの種類とそれぞれの機能、特に火炎に直接触れる部分のステーの取り扱いに関する理解が重要です。管ステーの取り付け方法とその焼損防止対策が、この問題の正答を導く鍵となります。また、ステーの役割と構造的特徴についての知識も求められます。

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02

ステーの種類や取り付け方法などについて問われています。

正しい知識を身に着ける事でボイラーの補強につながる大事なものなので、しっかり理解していきましょう。

選択肢1. 平鏡板は、圧力に対して強度が弱く変形しやすいので、大径のものや高い圧力を受けるものはステーによって補強する。

正しい記述です。

平鏡板は圧力で変形しやすく、ステーの補強がないとボイラーの破損につながります。

選択肢2. 管ステーは、煙管よりも肉厚の鋼管を管板に溶接又はねじ込みによって取り付ける。

正しい記述です。

記述文の通りで、管ステーを取り付ける事で強度を高めます。

選択肢3. 管ステーを火炎に触れる部分にねじ込みによって取り付ける場合には、焼損を防ぐためねじ込み後に、ころ広げをして完了とする。

誤った記述です。

焼損を防ぐためねじ込み後に、ころ広げして完了ではなく、ころ広げをした後で縁曲げをして完了となります。

ここまでして初めて強度が保たれます。

選択肢4. ガセットステーは、平板によって鏡板を胴で支えるもので、溶接によって取り付ける。

正しい記述です。

問題文の「溶接」以外の手段は誤りとなるので、問題文を確認して下さい。

選択肢5. ガセットステーは、熱応力を緩和するため、鏡板にブリージングスペースを設けて取り付ける。

正しい記述です。

鏡板にブリージングスペースを設けてガセットステーを取り付ける事で強度を得る事ができます。

まとめ

ステーの役割は中々現場で目にしないと理解しにくい部分も多いですが、強度を高めるために何が必要かしっかり把握しておく事が大切です。

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03

この問題はボイラーに用いられるステー(補強部材)に関するものです。

ステーはボイラー内部の圧力による変形や破損を防ぐために重要な役割を果たします。

問題文では、平鏡板の補強、管ステーとガセットステーの特性と取り付け方、そしてそれらの適用条件について述べられています。

正しくない選択肢を選ぶことが求められており、選択肢の中には構造的な詳細、取り付け方、そして特定の状況での適用性に関する記述が含まれています。

選択肢1. 平鏡板は、圧力に対して強度が弱く変形しやすいので、大径のものや高い圧力を受けるものはステーによって補強する。

適切

解説:平鏡板は圧力により変形しやすいため、大径または高圧下で使用される際にはステーで補強する必要があります。

この補強は平鏡板の強度を増すために行われます。

選択肢2. 管ステーは、煙管よりも肉厚の鋼管を管板に溶接又はねじ込みによって取り付ける。

適切

解説:管ステーは、その肉厚を増して煙管よりも強度を高めるために、管板に溶接またはねじ込みで取り付けられます。

これはボイラー内の特定部分を補強するための一般的な方法です。

選択肢3. 管ステーを火炎に触れる部分にねじ込みによって取り付ける場合には、焼損を防ぐためねじ込み後に、ころ広げをして完了とする。

不適切

解説:管ステーを火炎に触れる部分に取り付ける場合、単にころ広げを行うだけではなく、適切な保護措置を講じる必要があります。

この選択肢は、焼損防止対策が不十分であるという点で誤りです。

選択肢4. ガセットステーは、平板によって鏡板を胴で支えるもので、溶接によって取り付ける。

適切

解説:ガセットステーは平板を使用して鏡板を胴体で支える構造で、溶接によって取り付けられるのが一般的です。

これにより、ボイラーの強度が増し、熱応力に対する耐性が向上します。

選択肢5. ガセットステーは、熱応力を緩和するため、鏡板にブリージングスペースを設けて取り付ける。

適切

解説:ガセットステーは熱応力を緩和するために設計されており、ブリージングスペースの設置によってこれを実現します。

これにより、熱膨張による損傷リスクを減少させます。

まとめ

この問題を解く上での鍵は、ボイラーの構造的要素としてのステーの役割と機能を理解することです。

ステーはボイラーの圧力に耐え、熱応力を緩和するために重要であり、その取り付け方や使用される場所には特定の規則があります

。選択肢を検討する際には、それぞれのステーがどのような目的で使用され、どのように取り付けられるべきかを考慮する必要があります。

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