二級ボイラー技士の過去問
令和5年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問6
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問題
二級ボイラー技士試験 令和5年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーに給水するディフューザポンプの取扱いについて、適切でないものは次のうちどれか。
- グランドパッキンシール式の軸については、運転中に少量の水が連続して滴下する程度にパッキンが締まっていることを確認する。
- 運転前に、ポンプ内及びポンプ前後の配管内の空気を十分に抜く。
- 起動は、吸込み弁及び吐出し弁を全開にした状態で行う。
- 運転中は、ポンプの吐出し圧力、流量及び負荷電流が適正であることを確認する。
- 運転を停止するときは、吐出し弁を徐々に閉め、全閉にしてからポンプ駆動用電動機を止める。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、ボイラーに給水するディフューザポンプの正しい取扱いについての理解が問われています。グランドパッキンシールの調整、ポンプ内の空気抜き、起動時の弁の操作、運転中の監視、および停止手順に関する知識が重要です。それでは、各選択肢を詳しく見ていきましょう。
この文章は正しいです。グランドパッキンシール式の軸については、運転中に少量の水が連続して滴下する程度にパッキンが締まっている状態が望ましいです。
この文章は正しいです。運転前には、ポンプ内及びポンプ前後の配管内の空気を十分に抜くことが重要です。
この文章は誤りです。起動時には、吐出し弁を全閉、吸い込み弁を全開にした状態で行います。ポンプの回転と水圧が正常になったら、吐出し弁を徐々に開き、最終的に全開にします。
この文章は正しいです。運転中は、ポンプの吐出し圧力、流量及び負荷電流が適正であることを確認することが必要です。
この文章は正しいです。運転を停止するときは、吐出し弁を徐々に閉め、全閉にした後にポンプ駆動用電動機を止めることが適切です。
ディフューザポンプの正しい取扱いには、適切なグランドパッキンの調整、空気の抜き方、起動時の弁の操作方法、運転中の状態監視、および停止手順の理解が重要です。特に、起動時の吸込み弁と吐出し弁の適切な操作が、この問題の正答を導く鍵となります。ポンプの運用における正確な手順を実践することは、ボイラーの安全な運転に不可欠です。
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02
この問題ではポンプの取り扱いについて問われています。
グランドパッキンのシール調整やエアー抜きなど日常のメンテンナンスでも重要な内容なのでしっかり理解していきましょう。
正しい記述です。
一見、パッキンからの漏れがあるのは誤りに感じますが、グランドパッキンに限ってはこれがルールなのでしっかり覚えておきましょう。
ちなみに漏れてはいけないシールは「メカニカルシール」となります。
正しい記述です。
配管内に空気が残っていると、上手くポンプが稼働せずに水が流れなくなるのでしっかりエアー抜きをする必要があります。
誤った記述です。
吸込み弁を「全開」は正しいですが、吐出し弁は「全閉」となります。
こうする事でポンプの負荷軽減につながります。
正しい記述です。
適正電流じゃないと、それは異常なので、適正な事が正常となります。
正しい記述です。
「吐出し弁を徐々に閉め、全開にしてから止める」のこの工程はしっかり覚えて下さい。
問題によっては「最初から全開」などと出題される可能性もあります。
ポンプの取り扱いに関しては、実際に触らないと中々イメージが付きにくいかもしれませんが、特に「グランドパッキン」と「メカニカルシール」の違いは覚えておいて下さい。
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03
この問題は、ボイラーに給水する際のディフューザポンプの取扱いに関する知識を問うものです。
ポンプの正しい運用方法についての理解が求められ、特にグランドパッキンシールの調整、ポンプ内の空気抜き、起動時と停止時の弁の操作、運転中の監視に関する適切な手順が重視されます。
適切
解説:グランドパッキンシール式の軸について、運転中に少量の水が連続して滴下する程度にパッキンが締まっていることを確認するのは、シールが適切に機能していることを示します。
これは軸の冷却と潤滑を保ちながら、過度な漏洩を防ぐため重要です。
適切
解説:運転前にポンプ内及びポンプ前後の配管内の空気を十分に抜くことは、空気抜きが適切に行われないとポンプのキャビテーションを引き起こすリスクがあり、ポンプ性能に悪影響を及ぼすため、この手順は不可欠です。
不適切
解説:起動は、吸込み弁を全開にし、吐出し弁を全閉または部分的に開けた状態で行うのが一般的です。
これにより、ポンプとシステム間の圧力バランスを取りながら、ポンプに過剰な負荷がかからないようにします。
全開の状態で起動すると、ポンプに不必要なストレスがかかり、機械的な問題を引き起こす可能性があります。
適切
解説:運転中は、ポンプの吐出し圧力、流量及び負荷電流が適正であることを確認することが重要です。
これにより、ポンプが設計パラメータ内で効率的に動作していることを保証し、早期の異常検知にも繋がります。
適切
解説:運転を停止する際には、吐出し弁を徐々に閉め、全閉にしてからポンプ駆動用電動機を止めることは、システム内の圧力サージを防ぐために重要です。
これはポンプと配管の保護に役立ちます。
ディフューザポンプの取扱いにおいては、ポンプの運転効率と長期的な保護を確保するために、グランドパッキンシールの適切な調整、空気の抜き方、起動および停止時の弁の正確な操作、運転中のパラメータの監視が重要です。
各選択肢の解説を通じて、これらの手順がポンプの性能と安全な運転にどのように影響するかを理解することが、問題を解く上での鍵となります。
特に、起動と停止時の手順は、ポンプとシステムの保護に直接関連しており、適切な操作が必要です。
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