二級ボイラー技士の過去問
令和5年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問8

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問題

二級ボイラー技士試験 令和5年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーの運転を停止し、ボイラー水を全部排出する場合の措置として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 運転停止のときは、ボイラーの水位を常用水位に保つように給水を続け、蒸気の送り出し量を徐々に減少させる。
  • 運転停止のときは、燃料の供給を停止し、十分換気してからファンを止める。
  • 運転停止後は、ボイラーの蒸気圧力がないことを確かめた後、給水弁及び蒸気弁を閉じる。
  • 給水弁及び蒸気弁を閉じた後は、ボイラー内部が負圧にならないように空気抜弁を閉じて、空気を送り込む。
  • ボイラー水の排出は、運転停止後、ボイラー水の温度が90℃以下になってから、吹出し弁を開いて行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題は、ボイラーの運転を停止し、その後ボイラー水を排出する際の正しい手順と措置に関する知識を試すものです。

適切な運転停止手順、安全措置の実施、およびボイラー水の排出方法が重点的に問われています。

ここでは、ボイラーの安全性と保守の基本原則を理解しているかが評価されます。

選択肢1. 運転停止のときは、ボイラーの水位を常用水位に保つように給水を続け、蒸気の送り出し量を徐々に減少させる。

適切

解説:運転停止時にボイラーの水位を常用水位に保つことは、ボイラー内の圧力バランスを維持し、不測の事態に備えるために重要です。

蒸気の供給を徐々に減らすことで、システムへの急激な変化を避け、安全に運転を停止できます。

選択肢2. 運転停止のときは、燃料の供給を停止し、十分換気してからファンを止める。

適切

解説:燃料の供給を停止し、十分に換気を行った後にファンを止めることは、ボイラー内の可燃性ガスが安全に排出されることに繋がります。

これは、後続の保守作業や再起動時の安全を確保するために不可欠な手順です。

選択肢3. 運転停止後は、ボイラーの蒸気圧力がないことを確かめた後、給水弁及び蒸気弁を閉じる。

適切

解説:ボイラーの蒸気圧力がなくなったことを確認した後に給水弁及び蒸気弁を閉じることは、ボイラー内部と外部の安全を確保する基本的な措置です。

これにより、不要な蒸気や水の流出を防ぎます。

選択肢4. 給水弁及び蒸気弁を閉じた後は、ボイラー内部が負圧にならないように空気抜弁を閉じて、空気を送り込む。

不適切

解説:ボイラー内部が負圧にならないようにするためには、空気抜き弁を開けて外部から空気を取り込む必要があります。

空気抜き弁を閉じてしまうと、内部で負圧が発生し、外部から空気が不適切に吸い込まれるリスクがあります。

正しい措置は、空気抜き弁を開けて内部に空気を導入し、圧力バランスを保つことです。

選択肢5. ボイラー水の排出は、運転停止後、ボイラー水の温度が90℃以下になってから、吹出し弁を開いて行う。

適切

解説:ボイラー水を排出する際には、水温が90℃以下になるまで待つことが推奨されます。

これは、高温の水を直接排出すると、急激な温度変化による機材への損傷や、作業員の安全リスクを避けるためです。

まとめ

ボイラーの運転停止と水の排出には、複数のステップが関わり、それぞれがボイラーの安全と保守の観点から重要です。

運転停止時の措置は、ボイラーとそのシステムを保護し、再起動時の問題を最小限に抑えることを目的としています。

特に、給水弁と蒸気弁の適切な操作と、ボイラー内の圧力管理は、安全な停止とメンテナンス作業の基礎となります。

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02

運転を停止した時にボイラー水を全部排出しますが、その時にも重要なポイントが多数あります。

この問題では、何が必要な措置なのかを問われているので、内容を理解して解いていきましょう。

選択肢1. 運転停止のときは、ボイラーの水位を常用水位に保つように給水を続け、蒸気の送り出し量を徐々に減少させる。

正しい記述です。

水位を急に減らしたり、蒸気を一気に抜いたりすると、ボイラー本体に負担がかかるので、問題文のような手順で行います。

選択肢2. 運転停止のときは、燃料の供給を停止し、十分換気してからファンを止める。

正しい記述です。

しっかり換気をしないと、内部に燃料が残って危険なので、換気をしてからファンを止めます。

選択肢3. 運転停止後は、ボイラーの蒸気圧力がないことを確かめた後、給水弁及び蒸気弁を閉じる。

正しい記述です。

蒸気圧力が残っているのに弁を閉じたら、残圧が残っている状態となり、危険なので、必ず圧力がない事を確認してから行います。

選択肢4. 給水弁及び蒸気弁を閉じた後は、ボイラー内部が負圧にならないように空気抜弁を閉じて、空気を送り込む。

誤った記述です。

空気弁を閉じてしまっては、空気を送り込む事ができません。

正しくは空気抜弁を開けます。

選択肢5. ボイラー水の排出は、運転停止後、ボイラー水の温度が90℃以下になってから、吹出し弁を開いて行う。

正しい記述です。

「90℃」という数字は、変えて出題されることもあるので忘れないようにしましょう。

まとめ

ボイラーの停止は正しい手順があり、それを守らないとボイラーの故障や事故につながるので、この問題の各選択肢の内容をしっかり理解して、適切なボイラー停止作業を心掛けましょう。

参考になった数8

03

この問題では、ボイラーの運転停止時および水の排出手順についての理解が問われています。運転停止の際の水位維持、燃料供給の停止と換気、蒸気弁および給水弁の操作、空気抜き弁の使用、およびボイラー水の排出方法に関する知識が重要です。それでは、各選択肢を詳しく見ていきましょう。

選択肢1. 運転停止のときは、ボイラーの水位を常用水位に保つように給水を続け、蒸気の送り出し量を徐々に減少させる。

この文章は正しいです。運転停止時には、ボイラーの水位を常用水位に保ちながら蒸気の供給を徐々に減少させることが一般的です。

選択肢2. 運転停止のときは、燃料の供給を停止し、十分換気してからファンを止める。

この文章は正しいです。燃料供給を停止し、十分な換気を行った後にファンを停止することは、安全な運転停止のために必要です。

選択肢3. 運転停止後は、ボイラーの蒸気圧力がないことを確かめた後、給水弁及び蒸気弁を閉じる。

この文章は正しいです。運転停止後、ボイラーの蒸気圧力がないことを確認した後、給水弁及び蒸気弁を閉じることが適切です。

選択肢4. 給水弁及び蒸気弁を閉じた後は、ボイラー内部が負圧にならないように空気抜弁を閉じて、空気を送り込む。

この文章は誤りです。給水弁及び蒸気弁を閉じた後、ボイラー内部が負圧にならないように空気抜き弁を開いて空気を送り込むのが正しい手順です。空気抜き弁を閉じるのは不適切です。

選択肢5. ボイラー水の排出は、運転停止後、ボイラー水の温度が90℃以下になってから、吹出し弁を開いて行う。

この文章は正しいです。ボイラー水を排出する際、ボイラー水の温度が90℃以下になってから吹出し弁を開いて行うのが一般的です。

まとめ

ボイラーの運転停止時の適切な措置として、蒸気の供給減少、燃料供給停止、蒸気圧力の確認、弁の操作、空気抜き弁の使用、および水の排出手順が重要です。特に、ボイラー内部を負圧にしないようにするための空気抜き弁の適切な使用が、この問題の正答を導く鍵となります。ボイラーの安全な停止と水の排出には、これらの手順を正確に実施することが不可欠です。

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