二級ボイラー技士の過去問
令和5年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問2
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問題
二級ボイラー技士試験 令和5年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
重油に含まれる水分及びスラッジによる障害について、適切でないものは次のうちどれか。
- 水分が多いと、熱損失が増加する。
- 水分が多いと、息づき燃焼を起こす。
- 水分が多いと、炭化物が生成される。
- スラッジは、弁、ろ過器、バーナチップなどを閉塞させる。
- スラッジは、ポンプ、流量計、バーナチップなどを摩耗させる。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、重油の使用における水分とスラッジの含有が引き起こす可能性のある障害に焦点を当てています。
重油内の水分は熱損失の増加や燃焼の問題を引き起こし、スラッジは機械部品の閉塞や摩耗の原因となります。
選択肢を通じて、これらの影響の理解と、適切でない記述を特定することが求められます。
適切
解説:水分が重油内に多い場合、その水分を蒸発させるために必要な追加の熱エネルギーが熱損失を増大させます。
これは、燃料の燃焼効率が低下する主な原因の一つです。
適切
解説:重油内の水分が多いと、燃焼過程で水蒸気が生成され、これが燃焼空間内での不完全燃焼を引き起こす可能性があります。
これは、燃焼効率の低下や排出ガス中の有害物質の増加につながります。
不適切
解説:水分の多い重油が炭化物の生成を直接引き起こすわけではありません。
炭化物の生成は一般に、不完全燃焼や燃焼過程での化学反応に関連していますが、水分の直接的な影響とは異なります。
適切
解説:スラッジは、未燃焼の炭素粒子、金属の酸化物、その他の不純物が混ざり合ったもので、これが燃料供給系の弁やろ過器、バーナチップなどを閉塞させ、正常な燃料の供給や燃焼を妨げる原因となります。
適切
解説:スラッジの粒子は摩耗の原因となり、特にポンプや流量計、バーナチップなどの精密な機械部品に影響を与えます。
これらの部品の摩耗は、性能の低下や故障のリスクを高めます。
重油の使用における水分とスラッジの影響を正確に理解することは、効率的かつ安全な燃料使用のために重要です。
水分は熱損失や燃焼効率の低下を引き起こし、スラッジは機械部品の閉塞や摩耗の原因となります。
適切な燃料処理と維持管理を行うことで、これらの障害を最小限に抑え、燃料の効率的な使用を実現することが可能です。
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02
この問題では、重油に含まれる水分とスラッジが引き起こす障害についての理解が問われています。水分が多い場合の熱損失や燃焼の問題、スラッジによる閉塞や摩耗に関する知識が重要です。それでは、各選択肢を詳しく見ていきましょう。
この文章は正しいです。水分が多いと、燃焼時にその水分を蒸発させるために余分な熱エネルギーを消費し、結果として熱損失が増加します。
この文章は正しいです。水分が多いと、燃焼時に水蒸気が発生し、これが不完全燃焼を引き起こすことがあります。これを息づき燃焼と呼びます。
この文章は誤りです。水分が多いと炭化物が生成されるという直接的な関連はありません。水分の多い重油が引き起こす障害は、主に熱損失や不完全燃焼に関連しています。
この文章は正しいです。スラッジは、弁、ろ過器、バーナチップなどを閉塞させる原因となります。これは、スラッジが重油内に堆積してこれらの部品の動作を妨げるためです。
この文章は正しいです。スラッジは、ポンプ、流量計、バーナチップなどを摩耗させる可能性があります。これは、スラッジの粗い粒子がこれらの部品の表面を擦り減らすためです。
重油に含まれる水分とスラッジが引き起こす問題を理解することが重要です。水分が多い場合の熱損失の増加や息づき燃焼、およびスラッジによる機器の閉塞や摩耗は、重油を使用する燃焼システムにおいて重要な障害となります。
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