二級ボイラー技士 過去問
令和5年10月公表
問23 (燃料及び燃焼に関する知識 問3)

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問題

二級ボイラー技士試験 令和5年10月公表 問23(燃料及び燃焼に関する知識 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラー用気体燃料に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

A  気体燃料は、石炭や液体燃料に比べて成分中の炭素に対する水素の比率が高い。
B  LPGは、常温・常圧では気体であるが、常温で加圧することにより液化できる。
C  都市ガスは、漏えいすると窪(くぼ)みなどの低部に滞留しやすい。
D  都市ガスは、液体燃料に比べてNOXやCO2の排出量が少なく、また、SOXは排出しない。
  • A,B
  • A,B,D
  • A,C
  • A,C,D
  • B,D

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題は、ボイラーで使用される気体燃料の特性と環境への影響に関する知識が問われています。

気体燃料の炭素と水素の比率、LPG(液化石油ガス)の物理的性質、都市ガスの漏えい時の挙動、および燃焼時の排出物についての理解が求められます。

A 適切

解説:気体燃料は一般に、石炭や液体燃料よりも高い水素対炭素比を持ちます。

これは、気体燃料が燃焼時によりクリーンな燃焼を行い、相対的に少ないCO2を排出する理由の一つです。

B 適切

解説:LPGは常温、常圧では気体ですが、適度な圧力を加えることで容易に液化し、貯蔵や輸送が容易になる特性を持ちます。

これはLPGの基本的な物理的性質の一つです。

C 不適切

解説:都市ガス(主にメタンを含む)は空気よりも軽く、漏れた場合は上昇して拡散します。

したがって、窪みや低部に滞留しやすいという記述はLPGや他の重いガスに該当する場合がありますが、一般的な都市ガスには当てはまりません。

D 適切

解説:都市ガスの燃焼は液体燃料や石炭に比べてクリーンで、NOX(窒素酸化物)、CO2(二酸化炭素)の排出量が比較的少なく、硫黄化合物(SOX)をほとんどまたは全く排出しません。

選択肢2. A,B,D

ついては、適切な選択肢はA,B,Dとなります。

まとめ

ボイラー用気体燃料に関する記述を評価する際、燃料の化学的および物理的性質、環境への影響を正しく理解することが重要です。

気体燃料の特性、LPGの液化可能性、都市ガスの漏えい時の挙動、および燃焼時の排出物についての正確な知識が問題解決の鍵となります。

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02

この問題では、ボイラー用気体燃料に関する記述の正確性についての理解が問われています。気体燃料の成分比率、LPGの性質、都市ガスの漏えい時の挙動、および燃焼時の排出物に関する知識が重要です。

選択肢の中で正しいのは、A,B,D です。CについてはLPGが漏れると低部に滞留しやすいですが、都市ガス(主にメタン)は比重が空気より軽く、上方に昇る傾向があります。

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03

気体燃料についての問題です。

気体燃料の主な特徴は次の通りです。

 

1.気体燃料の主成分は炭化水素(メタン・プロパン・ブタン)などで、炭素に対して水素の比率が高いです。

2.LPGは沸点が非常に低く極低温下でないと液化しません。

  しかし常温においては,加圧する事で液化します。

3.都市ガスの空気比重は一般的に0.64と空気(比重:1)より軽く、大気に漏洩した場合は,低部に滞留せずに拡散していきます。

4.採取時に硫黄分等の不純物を除去するため,硫黄酸化物などの公害の発生を少なくできます。

 

よって,記述の正誤については以下の通りです。

A:「○」正しい記述です。
B:「○」正しい記述です。
C:「×」誤った記述です。
D:「○」正しい記述です。

選択肢1. A,B

誤った記述です。

 

Dが入っていません。

選択肢2. A,B,D

正しい記述です。

選択肢3. A,C

誤った記述です。

 

Cは誤った記述です。

Dが入っていません。

選択肢4. A,C,D

誤った記述です。

 

Cは誤った記述です。

選択肢5. B,D

誤った記述です。

 

Aが入っていません。

まとめ

気体燃料の特徴を把握しておきましょう。

また,液体燃料と比較されることも多いため,液体燃料との特徴の違いも把握しておきましょう。

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