二級ボイラー技士の過去問
令和5年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問5
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
二級ボイラー技士試験 令和5年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーにおける燃料の燃焼について、適切でないものは次のうちどれか。
- 燃焼には、燃料、空気及び温度の三つの要素が必要である。
- 理論空気量をA0、実際空気量をA、空気比をmとすると、A = mA0という関係が成り立つ。
- 実際空気量は、一般の燃焼では、理論空気量より多い。
- 一定量の燃料を完全燃焼させるときに、燃焼速度が遅いと燃焼がゆっくり進行するので、狭い燃焼室でも良い。
- 燃焼ガスの成分割合は、燃料の成分、空気比及び燃焼の方法によって変わる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
この問題では、ボイラーでの燃料燃焼プロセスに関連する様々な側面についての理解が試されます。
燃料燃焼に必要な三つの基本要素、理論空気量と実際の空気量の関係、実際空気量が理論空気量よりも多くなる理由、燃焼速度が燃焼室の設計に与える影響、そして燃焼ガスの成分が変わる条件についての知識が問われています。
適切
解説:燃焼を起こすためには、燃料と酸素(空気中に含まれる)、そして点火を促す十分な温度が必要です。
これらは燃焼反応を開始し持続させるための基本的な要件です。
適切
解説:理論空気量(A0)は、完全燃焼に必要な最小限の空気量を示し、実際空気量(A)は実際の燃焼プロセスで供給される空気の量です。
空気比(m)はこれらの比率を示し、実際には完全燃焼を保証するために理論空気量より多い空気が供給されることを意味します。
適切
解説:完全燃焼を実現し、未燃焼や煤(すす)の発生を最小限に抑えるために、実際には理論空気量以上の空気が供給されます。
これは燃焼効率を最適化し、排出物質の管理にも寄与します。
不適切
解説:燃焼速度が遅いと燃焼がゆっくり進行することは正しいですが、それが狭い燃焼室で十分であることを意味するわけではありません。
実際には、燃焼速度が遅い場合でも、完全燃焼を確実に行うためには十分な空間が必要です。
適切な燃焼室のサイズは、燃焼速度だけでなく、燃料の種類や燃焼の効率性にも依存します。
適切
解説:燃料の化学的組成、供給される空気の量(空気比)、および燃焼プロセスの特性は、生成される燃焼ガスの成分を決定します。
これらの変数によって、CO2、水蒸気、NOx、SOxなどの排出物質の比率が変化します。
ボイラーにおける燃料の燃焼プロセスを理解することは、効率的で環境に優しい運転を実現する上で重要です。
燃焼に必要な三要素の理解、理論空気量と実際空気量の関係、燃焼速度と燃焼室の設計の関連性、そして燃焼ガス成分の変動因子の把握が重要です。
参考になった数16
この解説の修正を提案する
02
この問題では、ボイラーにおける燃料の燃焼に関連する原理と特性についての理解が問われています。
燃焼に必要な三要素、理論空気量と実際空気量の関係、燃焼室のサイズと燃焼速度の関連、および燃焼ガス成分の変動に関する知識が重要です。
それでは、各選択肢を詳しく見ていきましょう。
この文章は正しいです。
燃焼には燃料、空気(酸素)、および適切な温度が必要です。
これらは燃焼のための三つの基本要素です。
この文章は正しいです。
理論空気量(A0)と実際空気量(A)の間には、空気比(m)を用いてA = mA0という関係が成り立ちます。
この文章は正しいです。
一般に、実際の燃焼では完全燃焼を確実に行うため、理論空気量よりも多い実際空気量が使用されます。
この文章は誤りです。
一定量の燃料を完全燃焼させる際、燃焼速度が速いほど狭い燃焼室での燃焼が可能です。
燃焼速度が遅い場合は、燃焼がゆっくり進行するため、より広い燃焼室が必要となります。
この文章は正しいです。
燃焼ガスの成分割合は、使用される燃料の化学的成分、供給される空気の量(空気比)、および燃焼方法によって変わります。
ボイラーにおける燃料の燃焼プロセスを理解するためには、燃焼に必要な三要素、空気量の計算、燃焼室の設計における燃焼速度の影響、および燃焼ガス成分の変動性を把握することが重要です。
特に、燃焼速度と燃焼室のサイズとの関連性の理解が、この問題の正答を導く鍵となります。
参考になった数11
この解説の修正を提案する
前の問題(問4)へ
令和5年10月公表問題一覧
次の問題(問6)へ