二級ボイラー技士 過去問
令和6年4月公表
問34 (関係法令 問4)

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問題

二級ボイラー技士試験 令和6年4月公表 問34(関係法令 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラー(小型ボイラーを除く。)の附属品の管理のため行わなければならない事項として、その内容が法令に定められていないものは次のうちどれか。
  • 圧力計の目もりには、ボイラーの最高使用圧力を示す位置に、見やすい表示をすること。
  • 蒸気ボイラーの常用水位は、ガラス水面計又はこれに接近した位置に、現在水位と比較することができるように表示すること。
  • 圧力計は、使用中その機能を害するような振動を受けることがないようにし、かつ、その内部が凍結し、又は80℃以上の温度にならない措置を講ずること。
  • 燃焼ガスに触れる給水管、吹出管及び水面測定装置の連絡管は、不燃性材料により保温その他の措置を講ずること。
  • 逃がし管は、凍結しないように保温その他の措置を講ずること。

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この過去問の解説 (3件)

01

附属品の管理のため行わなければならない事項についての法令についての問題ですが、法令に関しては文面全てを覚えるのではなく、出題されるポイントは限られているので、そこだけを重点的に覚えるのも試験攻略には有効です。

選択肢1. 圧力計の目もりには、ボイラーの最高使用圧力を示す位置に、見やすい表示をすること。

正しい記述です。

問題によっては「最高使用圧力」が「常用圧力」などと変えて出題される事もあるので、注意して下さい。

選択肢2. 蒸気ボイラーの常用水位は、ガラス水面計又はこれに接近した位置に、現在水位と比較することができるように表示すること。

正しい記述です。

こちらも問題によっては「現在水位」が「常用水位」などと変えて出題される可能性があるので、しっかり押さえておきましょう。

選択肢3. 圧力計は、使用中その機能を害するような振動を受けることがないようにし、かつ、その内部が凍結し、又は80℃以上の温度にならない措置を講ずること。

正しい記述です。

問題文の「80℃」という数字を変えて出題される事もあるので、この数字は覚えておきましょう。

選択肢4. 燃焼ガスに触れる給水管、吹出管及び水面測定装置の連絡管は、不燃性材料により保温その他の措置を講ずること。

燃焼ガスに触れる給水管、吹出管及び水面測定装置の連絡管は、不燃性材料ではなく耐熱材料により保温その他の措置を講ずること。と定められています。

選択肢5. 逃がし管は、凍結しないように保温その他の措置を講ずること。

正しい記述です。

逃がし管が凍結すると、内部で詰まって排出できなくなり、不具合につながる恐れがあります。

まとめ

不燃性材料も耐熱材料も保温効果としてはどちらでも良いかと思うかもしれませんが、直接火があたる所は不燃性を使用し、火があたらない所は耐熱材料と覚えておきましょう。

違いが分かりにくいかと思いますが、あくまでも法令で決まっている事なので、押さえておきましょう。

この問題に限らず、問題文の数字だけ変えて出題されることが多いので、数字関係は一通り覚えましょう。

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02

ボイラーの付属品の管理に関する問題です。

付属品としての機能が良好に働くように日常管理が重要となります。

選択肢1. 圧力計の目もりには、ボイラーの最高使用圧力を示す位置に、見やすい表示をすること。

正しい記述です。

 

最高使用圧力を示す位置に見やすい表示をする必要があります。

選択肢2. 蒸気ボイラーの常用水位は、ガラス水面計又はこれに接近した位置に、現在水位と比較することができるように表示すること。

正しい記述です。

 

常用水位は水面計で現在水位と比較する必要があります。

選択肢3. 圧力計は、使用中その機能を害するような振動を受けることがないようにし、かつ、その内部が凍結し、又は80℃以上の温度にならない措置を講ずること。

正しい記述です。

 

圧力計の指示値がわからない場合,ボイラーの安定運転に支障をきたすため,

振動による指針の振れ(ハンチング)や凍結および蒸発による指示不良を防止する必要があります。

大気圧では100℃で沸騰しますので,100℃まで到達しない80℃未満とする必要があります。

選択肢4. 燃焼ガスに触れる給水管、吹出管及び水面測定装置の連絡管は、不燃性材料により保温その他の措置を講ずること。

誤った記述です。

 

燃焼ガスに触れる給水管,吹出管及び水面測定装置の連絡管は,

耐熱材料で防護する事となっています。よって,本項目は誤りです。

選択肢5. 逃がし管は、凍結しないように保温その他の措置を講ずること。

正しい記述です。

 

逃がし管が凍結により,使用不能となるとボイラーの安全機能不全となり,非常に危険です。

凍結防止のため,保温およびその他措置を講じておく必要があります。

まとめ

ボイラーの付属品については,以下の通り定められています。

 

《ボイラー及び圧力容器安全規則 第二十八条 附属品の管理》

(1)安全弁は最高使用圧力以下で作動させる。

(2)過熱器用安全弁は胴の安全弁より先に作動させる。

(3)逃がし管は凍結しないように保温等の措置を講ずる。

(4)圧力計・水高計は,使用中その機能を害するような振動を受けることが ないようにし,かつ,内部が凍結し,または80度以上の温度にならない 措置を講ずる。

(5)圧力計・水高計の目もりは,ボイラーの最高使用圧力を示す位置に見やすい表示をする。

(6)蒸気ボイラーの常用水位は,ガラス水面計またはこれに接近した位置に,現在水位と比較することができるように表示する。

(7)燃焼ガスに触れる給水管,吹出管及び水面測定装置の連絡管は耐熱材料で防護する。

(8)温水ボイラーの返り管については,凍結しないように保温その他の措置を講ずる。

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03

ボイラー(小型ボイラーを除く)の附属品を適切に管理するために実施すべき事項のうち、法令に定められていないものを問う問題です。附属品の管理に関する規定は「ボイラー及び圧力容器安全規則」第二十八条に定められており、安全弁、圧力計、水面測定装置、給水管、吹出管、逃がし管などに対して、どのような保護措置を講じるかがポイントになります。

選択肢1. 圧力計の目もりには、ボイラーの最高使用圧力を示す位置に、見やすい表示をすること。

ボイラー及び圧力容器安全規則 第二十八条の規定で定められています。最高使用圧力を明示しておくことで、運転者が瞬時に圧力を確認しやすく、過圧を防止できます。

選択肢2. 蒸気ボイラーの常用水位は、ガラス水面計又はこれに接近した位置に、現在水位と比較することができるように表示すること。

同規則 第二十八条により、蒸気ボイラーの常用水位と現在水位を比較できるように表示することが義務付けられています。水位管理はボイラーの安全運転に直結するため、必須項目です。

選択肢3. 圧力計は、使用中その機能を害するような振動を受けることがないようにし、かつ、その内部が凍結し、又は80℃以上の温度にならない措置を講ずること。

同規則 第二十八条の規定により定めがあります。凍結や高温の状態になると正確な圧力が読み取れなくなり、運転者が誤った判断をする原因となるため、保護措置が必要です。

選択肢4. 燃焼ガスに触れる給水管、吹出管及び水面測定装置の連絡管は、不燃性材料により保温その他の措置を講ずること。

法令上は「耐熱材料」で防護するよう求められています(同規則 第二十八条)。「不燃性材料」という表現ではなく、「耐熱材料による防護」と規定されており、本選択肢のように“不燃性材料”と明記されているわけではありません。

 

実際の条文と異なるため、これが法令に定められていない内容です。

選択肢5. 逃がし管は、凍結しないように保温その他の措置を講ずること。

同規則 第二十八条により、逃がし管が凍結した場合に排出機能が失われる恐れがあるため、保温措置等が義務付けられています。

まとめ

ボイラーの附属品管理に関する規定は、細かい数値や用語がよく出題されます。たとえば、圧力計の温度上限(80℃)、安全弁の調整範囲、燃焼ガスに触れる管の防護材料など、数字や言葉の違いに注意して暗記するとミスを減らせます。

参考になった数1