調剤報酬請求事務技能認定試験の過去問 | 予想問題
2021年10月公開問題
問12

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問題

調剤報酬請求事務の過去問/予想問題 2021年10月公開問題 薬学一般 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

感染症の防止と消毒薬について、次の文章のうち正しいものを選びなさい。

(a)殺菌・消毒は物質中のすべての微生物を殺滅または除去することである。
(b)消毒薬を誤って飲み込んだ場合は、一般的な家庭における応急処置として、通常は多量の牛乳などを飲ませるが、手元に何もないときはまず水を飲ませる。
(c)クレゾール石鹼液は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。
(d)ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的に抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
  • b、c
  • a、d
  • b、d
  • a、c
  • a、b、d

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

殺菌とは、文字通り菌を殺すことで、程度を含まない概念です。

消毒は、病原性微生物を害のない程度に減らしたり、感染力を失わせることで毒性を無力化させることです。

滅菌は、有害・無害を問わず、存在しているすべての微生物やウイルスを、殺滅することです。

その他の選択肢については以下の通りです。

a.誤りです。すべての微生物を殺滅または除去することは滅菌といいます。

b.正しいです。消毒薬を飲んでしまったときは、応急処置として、水で口をすすいでからコップ1~2杯の牛乳か水を飲ませます。牛乳には消化管を保護する作用があります。

c.誤りです。クレゾール石けん液は、結核菌を含む一般細菌類・真菌類に対して、比較的広い殺菌消毒作用を示しますが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はありません。 

d.正しいです。

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02

正解は3番です。

・殺菌・消毒は生存する微生物の数を減らすために行われる処置です。物質中のすべての微生物を殺滅または除去するのは滅菌といいます。

・クレゾール石鹸液は結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示しますが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はありません。

参考になった数4

03

正解は

(b)消毒薬を誤って飲み込んだ場合は、一般的な家庭における応急処置として、通常は多量の牛乳などを飲ませるが、手元に何もないときはまず水を飲ませる。
(d)ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的に抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。

の2つです。

 

消毒薬や洗剤、漂白剤などを誤飲してしまった時は牛乳を飲ませることが勧められています。

牛乳によって薬剤の成分を希釈できるほか、胃粘膜を保護することができます。

ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは水に溶解すると、次亜塩素酸を発生して消毒効果を発揮します。

pH値が中性で安定しているため刺激性や金属腐食性が比較的抑えられています。

 

(a)すべての微生物を殺滅することは滅菌と言います。

殺菌、消毒は微生物を殺すことを指し、数を減らす場合を言います。

(c)クレゾール石鹼液は細菌類や真菌類には強い殺菌効果を示しますが、

大部分のウイルスには効果がありません。

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