調剤報酬請求事務技能認定試験の過去問 | 予想問題
2022年8月公開問題
問24

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

この過去問の解説 (3件)

01

SJSの副作用事例は一般用医薬品でも発症し、致命的な報告もあります。

保険薬局の調剤事務の担当者は医療従事者です。医療従事者は患者さんの副作用の初期症状を見逃さないように心がけることが必要です。

調剤を待つ間に患者さんが自分の状態を事務担当者に話すこともあるので、その場合は必ず服薬指導を担当する薬剤師に伝えます。

参考になった数1

02

誤った記述は「スティーブン・ジョンソン症候群(SJS)は一般用医薬品では発症の報告事例はない。」でした。

 

医薬品には様々な副作用があり、医薬品の使用と切っても切り離せない関係にあります。

適切な使用を行い、薬局でも極力発現させないような指導が必要です。

選択肢1. アナフィラキシー(ショック)は、生体異物に対する即時型のアレルギーの一種である。

正しい記述です。

 

即時型アレルギーの他に、遅延型アレルギーなどがあります。

選択肢2. スティーブン・ジョンソン症候群(SJS)は一般用医薬品では発症の報告事例はない。

誤った記述です。

 

スティーブン・ジョンソン症候群(SJS)は一般用医薬品でも報告されており、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの解熱鎮痛剤やその他いくつかの成分が原因とみられています。

選択肢3. 喘息は、内服薬のほか、坐薬や外用薬でも誘発されることがある。

正しい記述です。

 

アスピリン喘息に代表される、NSAIDsによる喘息誘発は外用薬でも発現の可能性があります。

基剤だけではなく、成分にも注意する必要があります。

選択肢4. 間質性肺炎の症状は、かぜや気管支炎の症状との区別が難しいこともある。

正しい記述です。

 

間質性肺炎の初期症状は、乾いた咳などですが、風邪や気管支炎の症状と重複するところも多く、判断が難しいことがあります。

選択肢5. 薬疹を起こしたものと同種の医薬品を再度使用すると、重篤なアレルギー症状を生じるおそれがある。

正しい記述です。

 

一般的に、人体で免疫反応が起こると、その物質に対しての抗原が作られるため、2度目に同じ物質が体内に侵入すると1度目よりも急速に強いアレルギー反応が発現します。

参考になった数0

03

誤っているのは

スティーブン・ジョンソン症候群(SJS)は一般用医薬品では発症の報告事例はない。

です。

SJSは皮膚粘膜眼症候群とも呼ばれ、高熱、全身倦怠感、皮膚や粘膜に水疱や発赤を生じる難病です。

一般用医薬品を含め多くの薬剤で発症のリスクがあると言われています。

選択肢1. アナフィラキシー(ショック)は、生体異物に対する即時型のアレルギーの一種である。

薬剤が原因となる場合の他に食物やラテックス、蜂なども原因となり得ます。

選択肢3. 喘息は、内服薬のほか、坐薬や外用薬でも誘発されることがある。

坐薬や外用薬であっても、全身性作用を示すものは喘息等の副作用が起こる可能性があります。

選択肢4. 間質性肺炎の症状は、かぜや気管支炎の症状との区別が難しいこともある。

間質性肺炎とは、肺の中の肺胞を取り囲む間質という組織が炎症を起こして咳や息切れなどを引き起こす疾患です。

このように、初期や症状が軽い場合にはかぜや気管支炎の症状と酷似しており、

進行するまで気づかれない場合もあります。

選択肢5. 薬疹を起こしたものと同種の医薬品を再度使用すると、重篤なアレルギー症状を生じるおそれがある。

薬疹は免疫機能が過剰に働いた時に生じる型もあるので、

再度の使用によってさらに過剰に働いてしまい重篤な症状を引きおこします。

参考になった数0