調剤報酬請求事務技能認定試験の過去問 | 予想問題
2022年8月公開問題
問33

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問題

調剤報酬請求事務の過去問/予想問題 2022年8月公開問題 薬学一般 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

次の1~5は薬物療法についての説明である。誤っているものを1つ選びなさい。
  • コロナウイルスに対するワクチンは、コロナウイルスにかかることを防ぐことを目的としているので、予防療法に分類される。
  • 痛みを取り除くために使われる消炎鎮痛剤は原因療法に分類される。
  • インスリンの分泌不足に対し使われるインスリン注射は補充療法である。
  • 血圧を下げるために使われる薬は対症療法である。
  • 結核に対して使われるペニシリンは原因療法である。

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この過去問の解説 (3件)

01

薬物療法に関する問題です。

選択肢1. コロナウイルスに対するワクチンは、コロナウイルスにかかることを防ぐことを目的としているので、予防療法に分類される。

正しいです。文のとおりです。

選択肢2. 痛みを取り除くために使われる消炎鎮痛剤は原因療法に分類される。

痛みを取り除くために使われる消炎鎮痛剤は対症療法に該当します。「痛み」は症状だからです。

選択肢3. インスリンの分泌不足に対し使われるインスリン注射は補充療法である。

正しいです。文のとおりです。

選択肢4. 血圧を下げるために使われる薬は対症療法である。

正しいです。文のとおりです。

選択肢5. 結核に対して使われるペニシリンは原因療法である。

正しいです。文のとおりです。

まとめ

用語について補足すると、原因療法とは、病気の原因そのものを取り除くものです。対症療法とは、症状に対して効くもので、病気そのものを直すというよりは、緩和させることを目的としています。補充療法はその字のとおり、不足しているものを補うものです。

参考になった数1

02

誤った記述は「痛みを取り除くために使われる消炎鎮痛剤は原因療法に分類される。」となります。

 

薬物療法は、大きく原因療法、対症療法、予防療法、補充療法に分けることができます。

 

原因療法:抗生物質など、疾患の原因となるものを抑えて治療する方法

対症療法:解熱剤、鎮痛剤など、症状を緩和させる方法

予防療法:ワクチン、予防接種など抵抗力を高める方法

補充療法:ビタミン剤や、ホルモン補充、鉄剤など、不足しているものを補う方法

選択肢1. コロナウイルスに対するワクチンは、コロナウイルスにかかることを防ぐことを目的としているので、予防療法に分類される。

正しい記述です。

 

予防療法は、ワクチン、予防接種などの抵抗力を高める方法です。

選択肢2. 痛みを取り除くために使われる消炎鎮痛剤は原因療法に分類される。

誤った記述です。

 

痛みを取り除くために使われる消炎鎮痛剤は対症療法と呼ばれ、症状を緩和させる方法です。

選択肢3. インスリンの分泌不足に対し使われるインスリン注射は補充療法である。

正しい記述です。

 

Ⅰ型糖尿病など、インスリンの分泌不足による糖尿病に対し使われるインスリン注射は、補充療法になります。

選択肢4. 血圧を下げるために使われる薬は対症療法である。

正しい記述です。

 

対症療法は、症状を緩和させる方法です。

選択肢5. 結核に対して使われるペニシリンは原因療法である。

正しい記述です。

 

原因療法は、記述のようなペニシリンなどの抗生物質を使用し、疾患の原因となるものを抑えて治療する方法です。

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03

誤っているのは

痛みを取り除くために使われる消炎鎮痛剤は原因療法に分類される。

です。


薬物による治療はその働きによって、原因療法、対症療法、補充療法、予防療法に分類されます。

原因療法は病気の原因を根本的に除去、抑制することを目的としています。

対症療法は病気の症状を抑えることを目的としています。

補充療法は体内で不足している成分を補うことを目的としています。

予防療法はその名の通り、病気にかからないための治療法です。

痛みを取り除くために行う治療は対症療法に分類されます。

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