調剤報酬請求事務技能認定試験の過去問 | 予想問題
2022年8月公開問題
問54

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問題

調剤報酬請求事務の過去問/予想問題 2022年8月公開問題 薬学一般 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

次の1~5は薬物療法に関する説明である。誤っているものはどれか。1つ選びなさい。
  • 糖尿病の患者にインスリンを投与して治療することは補充療法である。
  • インフルエンザなどのワクチン接種は予防療法である。
  • 結核に対して使われるペニシリンは原因療法である。
  • 感冒の患者に投与する葛根湯エキスは対症療法である。
  • 鉄欠乏性貧血の患者に対して鉄剤を投与し、治療することは対症療法である。

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この過去問の解説 (3件)

01

薬物療法に関する問題です。

選択肢1. 糖尿病の患者にインスリンを投与して治療することは補充療法である。

記述のとおりです。

選択肢2. インフルエンザなどのワクチン接種は予防療法である。

記述のとおりです。

選択肢3. 結核に対して使われるペニシリンは原因療法である。

記述のとおりです。

選択肢4. 感冒の患者に投与する葛根湯エキスは対症療法である。

記述のとおりです。

選択肢5. 鉄欠乏性貧血の患者に対して鉄剤を投与し、治療することは対症療法である。

誤っています。

文中の「対症療法」が誤りで、正しくは「補充療法」です。

参考になった数1

02

誤っているのは

「鉄欠乏性貧血の患者に対して鉄剤を投与し、治療することは対症療法である。」

です。

 

薬物による治療はその働きによって、原因療法、対症療法、補充療法、予防療法に分類されます。

 

原因療法は病気の原因を根本的に除去、抑制することを目的としています。

対症療法は病気の症状を抑えることを目的としています。

補充療法は体内で不足している成分を補うことを目的としています。

予防療法は病気にかからないための治療法です。

 

鉄欠乏性貧血はその名の通り鉄が欠乏して起こる症状なので、

鉄を補充する目的で投与されます。

よって、対症療法ではなく補充療法が正しい答えとなります。

参考になった数0

03

誤った記述は「鉄欠乏性貧血の患者に対して鉄剤を投与し、治療することは対症療法である。」となります。

薬物療法は、大きく原因療法、対症療法、予防療法、補充療法に分けることができます。

原因療法:抗生物質など、疾患の原因となるものを抑えて治療する方法

対症療法:解熱剤、鎮痛剤など、症状を緩和させる方法

予防療法:ワクチン、予防接種など抵抗力を高める方法

補充療法:ビタミン剤や、糖尿病患者に対するインスリンのようなホルモン補充、今回の設問のような鉄剤など、不足しているものを補う方法

選択肢1. 糖尿病の患者にインスリンを投与して治療することは補充療法である。

正しい記述です。

補充療法は、糖尿病患者に対するインスリンのようなホルモン補充など不足しているものを補う方法です。

選択肢2. インフルエンザなどのワクチン接種は予防療法である。

正しい記述です。

予防療法は、ワクチン、予防接種など抵抗力を高める方法です。

選択肢3. 結核に対して使われるペニシリンは原因療法である。

正しい記述です。

原因療法は、記述のような抗生物質などを使用し、疾患の原因となるものを抑えて治療する方法です。

選択肢4. 感冒の患者に投与する葛根湯エキスは対症療法である。

正しい記述です。

対症療法は、今回の記述にあるような漢方薬、または解熱剤、鎮痛剤などを使用し、症状を緩和させる方法です。

選択肢5. 鉄欠乏性貧血の患者に対して鉄剤を投与し、治療することは対症療法である。

誤った記述です。

鉄欠乏性貧血の患者に対して鉄剤を投与することは、補充療法になります。

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