中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
企業経営理論 問15
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成27年度(2015年) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
人間や組織は、単純化や経験則に頼って意思決定をすることが多い。こうした単純化の方法は、ヒューリスティックと呼ばれ、時には論理的な意思決定に対してバイアスをかけてしまうこともある。このようなヒューリスティックやバイアスに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ある選択肢に好意を抱いた人は、その選択肢を支持するような証拠を探し求め、データをそのように解釈する「後知恵バイアス(hindsight bias)」に陥りやすい。
- 同じ業績であっても、上司のそばに席を置いている部下の方が、遠くの席の部下よりも高く評価される傾向がある場合には、「確証バイアス(confirmationbias)」が作用している可能性が高い。
- 肯定的仮説検証現象が起きると、結果が出たあとにものごとを振り返った場合、他の結果も起こりえた可能性を無視してしまう「感情ヒューリスティック(affect heuristic)」に陥りやすい。
- 人間が意思決定する際に、「営業に適した人は社交性が必要だ」といったように、あらかじめ抱いている固定観念に合った特性を見いだそうとする「代表性ヒューリスティック(representativeness heuristic)」を利用する傾向がある。
- 人間は天気の良い日には楽観的になって、株価が上昇したりするが、このような効果は「利用可能性ヒューリスティック(available heuristic)」に依拠する。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
選択肢の記述は「確証バイアス」についての説明です。
2:不適切です。
「確証バイアス」とは選択肢1の記述のように1度自分が決めつけた内容に合致するであろう情報を探し求めるようになってしまう状態のことです。
3:不適切です。
選択肢の記述は「後知恵バイアス」についての説明です。
4:適切です。
記述の通りです。
5:不適切です。
選択肢の記述は「感情ヒューリスティック」についての説明です。
本問のように言葉に関する知識を問われる問題については、実は知識がなくても解答できるケースがほとんどです。
例えば「○○というのは××という」のような選択肢であった場合、選択肢1の○○が他の××の説明文となっている可能性があるため、日本語から判断すれば正解を絞り込むことができます。
本試験において全く知らない知識を問われたとしてもランダムに解答を選択するのではなく、少しでも可能性の高い選択肢まで絞り込んでから解答をするようにしましょう。
企業経営理論はこんな対応力も求められています。
参考になった数46
この解説の修正を提案する
02
ヒューリスティックやバイアスに関する問題です。
不適切です。
後知恵バイアスとは、結果が判明した後に「そう思っていた」と事前に予想していたかのように考えることです。
不適切です。
確証バイアスとは、「後知恵バイアス」の解説のように自分の好きなことや願望のある選択肢について、その選択肢を支持するような情報を探し求めることです。
不適切です。
感情ヒューリスティックとは、自分の好き嫌いでものごとを判断してしまうことで、好きなことに対しては評価を高くし、嫌いなことには評価を低くしてしまう傾向があります。
適切です。
代表性ヒューリスティックとは、見た目や特徴で判断してしまうことです。
不適切です。
利用可能性ヒューリスティックとは、自分の中で入手しやすい情報よって判断してしまうことです。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
前の問題(問14)へ
平成27年度(2015年)問題一覧
次の問題(問16)へ