中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
企業経営理論 問14

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成27年度(2015年) 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

組織を情報処理システムとしてみた場合、組織デザインの手段は、情報処理の必要性と情報処理能力の観点から評価できる。組織デザインに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 横断的組織の導入は、情報処理の必要性を高くするとともに、組織の情報処理能力を高くする。
  • 階層組織は、情報処理の必要性を高くするとともに、組織の情報処理能力を高くする。
  • 規則の使用は、情報処理の必要性を減らすが、組織の情報処理能力を低くする。
  • 自己完結的組織は、情報処理の必要性を高くするとともに、組織の情報処理能力を高くする。
  • 垂直的情報処理システムの導入は、情報処理の必要性を高くするが、組織の情報処理能力を低くする。

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この過去問の解説 (2件)

01

1:適切です。
記述の通りです。
横断的組織の例としてマトリックス組織などが考えられます。
この組織形態は階層型等の組織と比べてメンバー同士での情報処理が増えることから情報処理の必要性を高くするとともに、情報処理能力を高めることが可能となります。

2:不適切です。
階層組織とすることによって指揮命令系統を確立した情報伝達体制となります。
情報の流れが公式化するため、構成メンバーの情報処理の必要性は相対的に小さくなります。また組織の情報処理能力は高くなるとも考えにくいと言えます。

3:不適切です。
規則の存在は情報処理の必要性を減らすことになります。しかし規則に従いながら日々の情報を処理するため情報処理能力は高くなると考えられます。

4:不適切です。
自己完結的組織は組織全体の情報処理をする必要性が低くなります。また情報処理能力を高くすることには直接的に関係しません。

5:不適切です。
垂直的情報処理システムにおいては情報処理が効率的になります。そのため組織の情報処理能力は高くなります。しかし情報処理の必要性には直接関係しません。

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02

組織デザインに関する問題です。

選択肢1. 横断的組織の導入は、情報処理の必要性を高くするとともに、組織の情報処理能力を高くする。

適切です。

横断的組織とは複数の部門にまたがって構成される組織のことです。

その導入により、情報共有の必要性などから情報処理の必要性が高くなり、結果的に組織全体の情報処理能力も高くなると考えられます。

選択肢2. 階層組織は、情報処理の必要性を高くするとともに、組織の情報処理能力を高くする。

不適切です。

階層組織とは1つの命令系統で成り立つ組織のことです。そのため情報処理の必要性は高くなりません。

選択肢3. 規則の使用は、情報処理の必要性を減らすが、組織の情報処理能力を低くする。

不適切です。

規則を使用することで情報処理の必要性は減ると考えられますが、規則を参照する能力として情報処理能力を使用するため向上すると考えられます。

選択肢4. 自己完結的組織は、情報処理の必要性を高くするとともに、組織の情報処理能力を高くする。

不適切です。

自己完結的組織では情報処理の必要性は高くないと想定されます。

選択肢5. 垂直的情報処理システムの導入は、情報処理の必要性を高くするが、組織の情報処理能力を低くする。

不適切です。

垂直的情報処理システムの導入で情報処理は効率的になるため、組織の情報処理能力は高くなると考えれます。

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