中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
企業経営理論 問23

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 平成27年度(2015年) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

組織文化の機能やその変容に適したメカニズムは、組織の発展段階に応じて異なる。組織文化の機能と変容メカニズムに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 垂直統合や多角化を通じて組織が成長初期段階に達すると、下位組織文化が発達し始め、組織文化は組織のアイデンティティーの源泉としての機能を持つようになる。
  • 成熟段階の組織において、組織文化がイノベーションを妨げるものに転嫁した場合、スキャンダルや神話の構築を使った組織文化の変革手法が有効になる。
  • 創業者やその家族が支配している創業段階の組織では、組織文化を変革するためには、組織開発などの手法が効果的である。
  • 組織の創業段階では、組織文化はまだ明確ではなく十分機能しないため、組織構造面での精緻な統制が必要である。
  • 組織が成熟段階に達し、パラダイム・レベルでの深い組織文化の変革が必要な場合には、首脳陣の大量交代や組織構造の再編成などの方法が有効である。

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この過去問の解説 (2件)

01

1:不適切です。
垂直統合や多角化を通じて組織が発達するのは発達段階です。下位組織文化が発達し始め、組織文化が組織のアイデンティティーの源泉となるという記述は成長初期段階の説明として適切です。

2:不適切です。
スキャンダルや神話の構築を使った組織文化の変革手法が有効になるのは発達段階です。

3:不適切です。
組織開発などの手法が有効になるのは発達段階です。

4:不適切です。
組織の創業段階では、精緻な統制よりも創業者が積極的に実務を行っていくことが重要になります。

5:適切です。
首脳陣の大量交代や組織構造の再編成などの手法は少し大胆に感じられるかもしれませんが、大きなスキャンダルになってしまった企業において実際に行われている手法と言えます。

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02

組織文化の機能と変容メカニズムに関する問題です。

選択肢1. 垂直統合や多角化を通じて組織が成長初期段階に達すると、下位組織文化が発達し始め、組織文化は組織のアイデンティティーの源泉としての機能を持つようになる。

不適切です。

成長初期段階には組織文化は組織のアイデンティティーの源泉としての機能を持つようになりますが、垂直統合や多角化の段階にはまだありません。

選択肢2. 成熟段階の組織において、組織文化がイノベーションを妨げるものに転嫁した場合、スキャンダルや神話の構築を使った組織文化の変革手法が有効になる。

不適切です。

成熟段階の組織においては、スキャンダルや神話の構築を使った組織文化の変革手法ではなく、抜本的な改革が必要となります。

選択肢3. 創業者やその家族が支配している創業段階の組織では、組織文化を変革するためには、組織開発などの手法が効果的である。

不適切です。

創業段階の組織では、組織開発に着手するのはまだ早いと考えられます。

選択肢4. 組織の創業段階では、組織文化はまだ明確ではなく十分機能しないため、組織構造面での精緻な統制が必要である。

不適切です。

創業段階では、組織構造面での精緻な統制はまだ早いと考えられます。

選択肢5. 組織が成熟段階に達し、パラダイム・レベルでの深い組織文化の変革が必要な場合には、首脳陣の大量交代や組織構造の再編成などの方法が有効である。

適切です。

参考になった数3