中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
経営法務 問17
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経営法務 平成27年度(2015年) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
著作権の制限に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- 違法なインターネット配信から、違法と知りながら音楽をダウンロードした場合でも、私的使用目的であれば著作権侵害とはならない。
- 写真撮影において、被写体の背景にやむを得ず写り込んでしまった事物は、著作権者の利益を不当に害するものでなければ著作権侵害とはならない。
- 新聞に掲載して発行された時事問題に関する論説は、特に禁止する旨の注意がされていなければ、他の新聞に転載する事ができる。
- 有名な画家が描いた絵画を所有している場合、その所有者はその絵画を公に展示することができる。
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この過去問の解説 (2件)
01
2.◯:正しいです。著作権者の利益を不当に害していなければ、写り込みは著作権侵害とはなりません。
3.◯:正しいです。報道の公共的な役割から、転載禁止の旨がなければ、転載は認められています。
4.◯:正しいです。著作権者の展示権よりも、作品の所有者の所有権が優先されます。
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02
正解は、「違法なインターネット配信から、違法と知りながら音楽をダウンロードした場合でも、私的使用目的であれば著作権侵害とはならない。」です。
【基礎知識】
著作権の制限に関する問題です。ここで制限とは、著作権が及ばないとご理解ください。
著作権は原則無断利用を禁止する権利ですが、例外的に権利が制限されるケースがあります。
① 私的利用
ただし、すべてOKというわけではありません。私的利用の範囲を超えたり、コピープロテクトなどがかかったものを複製したり、違法配信サイトからのダウンロードなどは、著作権侵害となります。
② 非営利、無料での公的な利用
教育に使ったり、図書館、公民館などでの上映などは権利が制限されます。
③ プログラムのバックアップなど
④ 写真撮影などでの映り込み
⑤ 許諾を得るために利用が必要なもの(許諾のための資料に写真を入れるなど)
⑥ 試験問題としての複製等
⑦ 引用、転載など
出所表示を行う必要があります。
⑧ その他
誤り。私的利用は著作権が制限されますが、違法配信サイトなどからのダウンロードは制限されません。
正しい。映り込みは制限されます。
正しい。出所表示を行えば可能です。
正しい。基本展示する権利は著作者にありますが、原作品を所有している場合、例外的に展示等が認められます。
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