中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
経済学・経済政策 問24
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成28年度(2016年) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
多くの地方自治体が、地域活性化の手段として、企業誘致に取り組んでいる。企業の市場への参入や立地は、企業の費用構造や他の企業との関係性と密接な関連をもつ。企業行動に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 収穫逓減産業では、限界生産力が低下するので、範囲の経済のメリットを享受しうる。
b 収穫逓増産業では、生産規模の拡大を通じて規模の経済のメリットを享受しうる。
c 企業が集中して立地することにより集積の経済のメリットを享受しうる。
d 費用逓減産業は、長期平均費用が低くなるので、中小企業にとって参入が容易である。
a 収穫逓減産業では、限界生産力が低下するので、範囲の経済のメリットを享受しうる。
b 収穫逓増産業では、生産規模の拡大を通じて規模の経済のメリットを享受しうる。
c 企業が集中して立地することにより集積の経済のメリットを享受しうる。
d 費用逓減産業は、長期平均費用が低くなるので、中小企業にとって参入が容易である。
- aとc
- aとd
- bとc
- bとd
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この過去問の解説 (2件)
01
収穫逓減産業は、生産量が増えるほど、
限界生産力が低下するため、
生産量が拡大するほど非効率になり、
コスト削減につながりません。
b.の場合、収穫逓増産業は、
生産量が増えるほど限界生産力が高まるため、
競合他社よりも効率的に生産が行えるので、
規模の経済のメリットを享受できます。
c.は集中して立地することにより、
企業間の効率化が図れるため、
集積の経済のメリットを享受できます。
d.の費用逓減産業は、
生産量が増えるほど費用が安くなるため、
一般的に生産規模の大きい、大企業の方が有利です。
従って、正しい解答はbとcです。
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02
企業の費用構造に関する問題です。
a.収穫逓減産業では、限界生産力が低下するので、範囲の経済のメリットを享受しうる。
→範囲の経済とは、企業が異なる複数の事業を経営することで、個別企業がそれぞれ独立して事業を行うよりもコストを低減することができるというものです。すなわち、収穫逓増になるため誤りです。
d.費用逓減産業は、長期平均費用が低くなるので、中小企業にとって参入が容易である。
→大企業にとっては参入が容易ですが、中小企業にとっては参入障壁となります。
bとcは正しいため、「bとc」の組み合わせが正解の選択肢となります。
誤りの選択肢となります。
誤りの選択肢となります。
正解の選択肢となります。
誤りの選択肢となります。
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