中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
経済学・経済政策 問23
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成28年度(2016年) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
いま、1つの要素を用いて1つの生産財を生産するものとする。要素投入量をxとし、その1単位当たりの購入価格をwとする。また、生産財の生産量をyとし、その1単位当たりの販売価格をpとする。
- 図A
- 図B
- 図C
- 図D
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この過去問の解説 (2件)
01
生産関数に関する問題です。
企業は、追加的に製品を1個生産することで得られる利益が、追加的に製品を1個生産することで発生する費用を上回り続ける(利益>費用の状態である)限り生産を続けます。
その後、ある生産量に達した時点で利益と費用が等しくなり、更に生産を続けると費用が利益を上回るため、企業は利益と費用が等しくなる時点で生産量を増やすことをしなくなります。
この説明を数式で示したものが与件文中にある利潤関数ですが、この仕組みを知らなくても、生産関数(生産量)が実線、利潤関数が破線で描かれているため、この両者の関係を読み取ることでも正解できます。
企業は、利益>費用の状態である限り生産を続るため、図Aは最初から赤字です。
また、企業は利益を最大化するために生産量を増やすことでより多くの利潤を得ようとするため、要素投入量が増えるごとに利潤が減少していく図B、最初から利潤が一定の図Dでは辻褄が合いません。
不適切な選択肢となります。
不適切な選択肢となります。
正解の選択肢となります。
不適切な選択肢となります。
【補足】利潤関数について
この関数を知っていることが、試験対策上、意味があるかどうかですが、この数式が穴埋め問題で出題されることを除いては意味はないと考えます。
個人的な経験を踏まえて申し上げると、何とか数式を覚えようとして経済学・経済政策に苦手意識を持ってしまうというデメリットの方がむしろ大きいと感じます。
理系の考え方が得意な方であれば、数式を覚えておいても何ら無駄になることはないと思いますが、経済学・経済政策の内容が2次試験で問われることはまず無く、実務補習においてもマクロ環境分析の部分で引用する統計資料(例年、経済学・経済政策の試験の冒頭1~3問で問われる部分)程度です。
そのため、試験対策的には、逆説的は言い方ですが過去問等で結論から覚えて本試験で再現できれば事足ります。
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02
「限界生産性(生産関数の接戦の傾き)=(要素価格÷販売価格)」
を表している内容のグラフは図Cとなります。
そのため正解は項番3となります。
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