中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
経営情報システム 問23
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 平成28年度(2016年) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
多くの情報機器を用いて業務を行わなくてはならない状況が進展しつつある中、そのエネルギー消費や機器の廃棄などで環境への配慮が重要な課題となりつつある。環境問題への対応に関する記述として最も適切なものはどれか。
- EuP(Energy-using Product)とは、エネルギー使用製品に対して環境配慮設計を義務づけるわが国独自の規制のことである。
- IT機器自体の省エネをGreen by IT、ITを利活用した社会の省エネをGreen of ITといい、グリーンIT委員会(JEITA)はそれらを導入した場合の省エネ効果を試算している。
- PUE(Power Usage Effectiveness)とは、データセンターやサーバ室のエネルギー効率を表す指標で、企業全体の消費電力をデータセンターの消費電力で除算した数値である。
- ホワイトデータセンターとは、電力消費を低減するため雪氷熱を利用するデータセンターである。
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この過去問の解説 (2件)
01
2. 説明内容が逆です。IT機器自体の省エネをGreen of IT、ITを利活用した社会の省エネをGreen by ITと言います。
3.前半の記述は正しいですが、後半の「企業全体の消費電力をデータセンターの消費電力で除算した数値」という記述が誤りとなります。正しくは、施設全体の消費電力をIT機器の消費電力で除算した数値がPUEとなります。
4.正しい記述となります。国内では既に北海道美唄市などで事業化されています。
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02
エネルギー消費や機器の廃棄における環境問題への対応に関する問題です。
問題の難易度は高いですが、それでも選択肢をある程度絞り込むことは十分可能です。
EuP(Energy-using Product)は、わが国独自の規制ではなく、EUで採択されている規制になります。
環境問題に関する規制は、日本よりも諸外国、特にEUが先進的です。「わが国独自」という表現が即誤りとは言い切れませんが、規制面では日本は諸外国よりも遅れていることは事実ですので、このような表現を疑ってみることは試験対策上有効であると言えます。
IT機器自体の省エネをGreen of IT、ITを利活用した社会の省エネをGreen by ITといいます。
細かい点ですが、ofとbyの使い方に着目出来れば入れ替えによる引っ掛け問題であると気づくことが可能です。
PUE(Power Usage Effectiveness)は、データセンターの消費電力を企業のIT機器消費電力で除算した数値である。
企業全体の消費電力ではなくIT機器消費電力ですが、分子と分母を入れ替える引っ掛け問題はよく出題されます。
正解の選択肢となります。
余談ですが、逆に多くの情報機器から放出される熱をビニールハウスの中を温めるために使うという活用方法もあります。
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