中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
経営情報システム 問24

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 平成28年度(2016年) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

商品の需要量を予測する時系列モデルにはいくつかのものがある。これらに関する記述として最も適切なものはどれか。
  • ARMAモデルは、自己回帰モデルと移動平均モデルを組み合わせたものである。
  • 指数平滑法は、自己回帰モデルと物価指数による単回帰モデルを組み合わせたものである。
  • バスモデルでは、t期の売上はその期の購入者数に比例して発生するとして計算する。
  • バスモデルでは、イノベータとは消費者のうち製品を初期に購入する2.5%の層のことである。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.正しい記述となります。自己回帰モデルはARモデル、移動平均モデルはMAモデルとも言います。

2.指数平滑法は過去にさかのぼる程ウエイトを小さくして乗じて算出する加重平均法の一種のため、「自己回帰モデルと物価指数による単回帰モデルを組み合わせた」という記述は誤りです。

3.「t期の売上はその期の購入者数に比例して発生する」という記述が誤りとなります。バスモデルは、未購入のイノベーターからpの割合、未購入のイミテーターから普及率F(t)に比例する割合qF(t)で発生すると仮定した上で、t期の売上n(t)は下記のように表されます(*Nは市場規模)。
N(t)=[p+qF(t)][1-F(t)]N

4.選択肢中の記述は、バスモデルではなくエベレット・M・ロジャースによって提唱されたイノベーター理論になります。

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02

商品の需要量を予測する時系列モデルに関する問題です。

選択肢1. ARMAモデルは、自己回帰モデルと移動平均モデルを組み合わせたものである。

正解の選択肢となります。

選択肢2. 指数平滑法は、自己回帰モデルと物価指数による単回帰モデルを組み合わせたものである。

指数平滑法は、これまでに得られたデータの中でもより新しいデータに大きなウェイトを置き、過去に遡るほど小さなウェイトを掛けて移動平均を算出する加重平均法の1つです。

選択肢3. バスモデルでは、t期の売上はその期の購入者数に比例して発生するとして計算する。

バスモデルでは、t期の売上は 「自らの意思だけで購買の意思決定をする人」と「新製品の普及状況を見ながら、購買の意思決定をする人」の和により計算されます。

選択肢4. バスモデルでは、イノベータとは消費者のうち製品を初期に購入する2.5%の層のことである。

「イノベータとは消費者のうち製品を初期に購入する2.5%の層のこと」とは、イノベータ理論のことです。

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