中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
中小企業経営・中小企業政策 問12

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 平成28年度(2016年) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

生産年齢人口の減少や高齢化が進展する中、わが国経済の潜在的労働力として女性に注目が集まっており、女性が活躍できる環境づくりの必要性が高まっている。総務省「平成24年就業構造基本調査」に基づき、男女別・年齢別就業率を見た場合、女性の就業率の特徴としてM字カーブの存在が指摘され、その解消が女性の活躍を促進する際の一つの目標とされている。
また、従業員規模別に雇用者の性別や年齢を見た場合、女性の従業員の割合は規模の小さな企業ほど( A )傾向にあり、高齢者の雇用の割合は規模の小さな企業ほど( B )傾向にある。物的な経営資源の乏しい中小企業にとり人材は最大の経営資源といえるが、雇用をめぐる環境が変化する中で、多様な雇用の担い手としての役割も期待されている。

文中の空欄AとBに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
  • A:高い  B:高い
  • A:高い  B:低い
  • A:低い  B:高い
  • A:低い  B:低い

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この過去問の解説 (2件)

01

女性の従業員の割合は規模の小さな企業ほど高い傾向にあります。例えば、総務省「平成24年就業構造基本調査」によると、従業員規模が1~4人の企業における女性割合は47.2%で、300人以上の企業における女性割合は37.5%となっています。

また、高齢者の雇用の割合も規模の小さな企業ほど高い傾向にあります。総務省「平成24年就業構造基本調査」によると、従業員規模が1~4人の企業における65歳以上の高齢者割合は19.2%で、300人以上の企業における65歳以上の高齢者割合は2.4%となっています。

したがって、正答は1となります。

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02

従業員規模別に雇用者の性別や年齢を分析する問題です。

2015年中小企業白書の第2-2-3図で従業員規模別の男女構成割合を確認すると、従業員規模の小さな企業ほど女性従業員の割合は高いことが読み取れます。

次に、同白書の第2-2-4図で従業員規模別の年齢構成割合をみると、従業員規模の小さな企業ほど高齢者の従業員割合が高いことが確認できます。

以上のことから、正しい選択肢は A:高い B:高い です。

選択肢1. A:高い  B:高い

本選択肢が正解です。

選択肢2. A:高い  B:低い
  • 規模の小さな企業ほど高齢者の雇用の割合は高いため、本選択肢は不正解です。

選択肢3. A:低い  B:高い
  • 規模の小さな企業ほど女性の従業員の割合は高いため、本選択肢は不正解です。

選択肢4. A:低い  B:低い
  • 女性と高齢者の割合は両方とも規模の小さな企業では高いため、本選択肢は不正解です。

まとめ

少子高齢化や人口減少の問題を抱える我が国では、出題当時よりも女性や高齢者の活用は重要なテーマとなってきています。

今後も同様のテーマの出題は予想できるため学習して対策しておく必要があります。

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