中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
中小企業経営・中小企業政策 問19

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 平成29年度(2017年) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

日本銀行「金融経済月報」等に基づき、中小企業白書2016年版が行った分析によれば1993年から2015年の期間について、企業規模別に金融機関(国内銀行)の企業向け貸出の推移を見た場合、中小企業向け貸出、大企業向け貸出ともに、バブル崩壊以降から2000年代半ばにかけては大きく減少してきたが、その後の推移は異なっている。
また2000年代以降について、国内銀行の法人向け貸出に占める中小企業向け貸出の割合の推移を見ると、2000年代半ばから( A )したが、2007年頃から( B )傾向に転じ、2013年頃から( C )傾向が続いている。

(設問)
文中の空欄A〜Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
  • A:上昇  B:低下  C:横ばい
  • A:上昇  B:横ばい  C:低下
  • A:低下  B:上昇  C:横ばい
  • A:低下  B:横ばい  C:上昇

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この過去問の解説 (2件)

01

法人向け貸出における中小企業向け貸出割合の推移についての出題です。

2016年中小企業白書の第2-5-3図によると、2000年代半ばから上昇していますが、2007年ごろから低下して、2013年頃から横ばい傾向が続いていると読み取れます。

正しい選択肢の組み合わせは A:上昇 B:低下 C:横ばい です。

選択肢1. A:上昇  B:低下  C:横ばい

本選択肢が正解です。

選択肢2. A:上昇  B:横ばい  C:低下

本選択肢が不正解です。

選択肢3. A:低下  B:上昇  C:横ばい

本選択肢が不正解です。

選択肢4. A:低下  B:横ばい  C:上昇

本選択肢が不正解です。

まとめ

出題されている期間より以前をみると、1990年代半ばは中小企業向けの貸出の比率は上昇していましたが、1900年代末には下落しています。

その後、2000年代半ばに再び上昇してきていたことがわかります。

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02

正解は1です。

「中小企業白書2016」によると、国内銀行の法人向け貸出に占める中小企業向け貸出の割合は、90年代半ばまで上昇していましたが、90年代末の金融システム不安が原因で下落しました。その後2000年代半ばから上昇(A)して2007年をピークに低下(B)傾向に入ります。2008年のリーマンショックにより急下落し、その後は2015年までほぼ横ばい(C)となっています。

各選択肢の解説は以下の通りです。

2→B:横ばい、C:低下が誤りです。

3→A:低下、B:上昇が誤りです。

4→A:低下、B:横ばい、C:上昇が誤りです。

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