中小企業診断士の過去問
平成30年度(2018年)
中小企業経営・中小企業政策 問33

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 平成30年度(2018年) 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

中小企業診断士のX氏は、衣料品小売業を営む小規模事業者のY氏から、「小規模事業者向けの融資制度を知りたい」との相談を受けた。Y氏は、Z商工会の経営指導員による経営指導を3年間受けており、Z商工会地区で5年間事業を行っている。そこで、X氏はY氏に「小規模事業者経営改善資金融資制度」を紹介することにした。
以下は、X氏とY氏との会話である。

X氏:「小規模事業者経営改善資金融資制度は、小規模事業者の経営改善のための有利な融資制度です。」
Y氏:「私は、融資対象になりますでしょうか。」
X氏:「対象となるには、商工会・商工会議所の経営指導員による経営指導を原則[ A ]受けていること、所得税、法人税、事業税、都道府県民税などの税金を原則として完納していること、原則として同一の商工会等の地区内で[ B ]事業を行っていることなどの要件がありますが、Yさんは該当しますね。」
Y氏:「具体的な支援内容について教えていただけますか。」
X氏:「この融資制度では、低利で融資を受けることができます。融資対象となる資金は、設備資金と運転資金で、貸付限度額は[ C ]です。担保・保証人は[ D ]。」
Y氏:「ありがとうございます。さっそく、利用を検討してみます。」

文中の空欄CとDに入る数値と語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
  • C:1,000万円  D:不要です
  • C:1,000万円  D:必要になることもあります
  • C:2,000万円  D:不要です
  • C:2,000万円  D:必要になることもあります

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この過去問の解説 (2件)

01

小規模事業者経営改善資金融資制度は、小規模事業者が限度額2,000万円まで(*2021年3月31日受付分まで)で融資を受けることができる制度となります。

返済期間は、運転資金の場合7年以内、設備資金の場合10年以内と、用途によって異なります。

また、担保・保証人は不要で、保証協会の保証も不要となっています。

よって、正答は3となります。

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02

小規模事業者経営改善資金融資制度(マル経融資)についての問題です。

本問では、具体的な支援制度について問われています。

まとめると以下のようになります。

【貸付限度額】2,000 万円(設備資金・運転資金それぞれ同額)

【担保・保証人】不要

正しい選択肢の組み合わせは C:2000万円 D:不要です です。 

選択肢1. C:1,000万円  D:不要です
  • 本選択肢は不正解です。

選択肢2. C:1,000万円  D:必要になることもあります

本選択肢は不正解です。

選択肢3. C:2,000万円  D:不要です

本選択肢が正解です。

選択肢4. C:2,000万円  D:必要になることもあります

本選択肢は不正解です。

まとめ

マル経融資は小規模企業が利用しやすい融資制度のため頻出論点といえます。各テキストや中小企業施策利用ガイドブックを参考にして、出題されたら対応できるよう学習しておきましょう。

支援内容ということで貸付期間にも触れておきます。

【貸付期間】

設備資金 10 年以内(据置期間は 2 年以内)

運転資金 7 年以内(据置期間は 1 年以内)

実際の融資は日本政策金融公庫から行われます。

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