中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
経済学・経済政策 問23
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和元年度(2019年) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
情報の非対称性がもたらすモラルハザードに関する記述として、最も適切なものの組み合わせを選択肢の中から選べ。
a 雇用主が従業員の働き具合を監視できないために従業員がまじめに働かないとき、この職場にはモラルハザードが生じている。
b 失業給付を増加させることは、失業による従業員の所得低下のリスクを減らすことを通じて、モラルハザードを減らす効果を期待できる。
c 食堂で調理の過程を客に見せることには、料理人が手を抜くリスクを減らすことを通じて、モラルハザードを減らす効果を期待できる。
d 退職金の上乗せによる早期退職の促進が優秀な従業員を先に退職させるとき、この職場にはモラルハザードが生じている。
a 雇用主が従業員の働き具合を監視できないために従業員がまじめに働かないとき、この職場にはモラルハザードが生じている。
b 失業給付を増加させることは、失業による従業員の所得低下のリスクを減らすことを通じて、モラルハザードを減らす効果を期待できる。
c 食堂で調理の過程を客に見せることには、料理人が手を抜くリスクを減らすことを通じて、モラルハザードを減らす効果を期待できる。
d 退職金の上乗せによる早期退職の促進が優秀な従業員を先に退職させるとき、この職場にはモラルハザードが生じている。
- a と b
- a と c
- b と d
- c と d
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この過去問の解説 (2件)
01
情報の非対称性に関する問題です。
情報の非対称性とは、財やサービスの取引を行う相手同士(売り手と買い手)の間で、財やサービスの内容に関して持つ情報に格差がある状態のことを言います。
選択肢の内容を確認します。
a) モラルハザードとは、取引相手が契約したことに安心して本来自らが取るべき対応をとらない場合のことを言います。aの場合、雇用主が従業員の働き具合を監視できないので、既に雇用してもらえている従業員はその立場に安住していることになりますからモラルハザードの状態と言えます。
b) 失業給付を増加させると失業者の予備軍に、失業しても大丈夫とのインセンティブが働きますのでモラルハザードを高める結果となります。
c) 調理の過程を客に見せる(=透明化)することにより、料理人が手を抜くリスクを減らすことに貢献します。
d) 退職金を増やすことで優秀な従業員が先に転職するような場合(財・サービスの売り手が期待していない買い手が財・サービスを選択する場合)を逆選択と言います。
正解はaとcですので誤りです。
正解です。
正解はaとcですので誤りです。
正解はaとcですので誤りです。
情報の非対称性に関する問題でした。用語の意味をしっかり覚えるようにしましょう。
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02
モラルハザードに関する問題です。「モラルハザード=情報の非対称=契約後」「逆選択=情報の不完全性=契約前」との区別がポイントです。
aは適切です
bはモラルハザードを増やす可能性があります。
cは適切です。
dは逆選択が生じています。
各選択肢については、以下の通りです。
1→上記の通り適切ではありません。
2→上記の通り適切です。
3→上記の通り適切ではありません。
4→上記の通り適切ではありません。
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