中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
企業経営理論 問14
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和元年度(2019年) 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
情報処理モデルに従って組織構造をデザインする際には、情報処理の必要性が不確実性(uncertainty)の除去に関わるものなのか、多義性(equivocality)の除去に関わるものなのかによって、必要となるコミュニケーションメディアのリッチネスや調整メカニズムが異なる。
情報処理の必要性とコミュニケーションメディアのリッチネス、調整メカニズムに関する記述として、最も適切なものはどれか。
情報処理の必要性とコミュニケーションメディアのリッチネス、調整メカニズムに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 新たなアイデアを生み出すために部門間調整を行う際、多義性の除去が必要になるときには、コミュニケーションの冗長性を排除し、効率的な調整メカニズムを確保する必要がある。
- 環境の新しい意味や価値の変化を知るには、多義性よりも不確実性の除去が重要なので、アンケート調査のような手法が有効である。
- 環境の質的な変化は、組織部門間での多義性の除去の必要性を増加させるので、部門間でのフェイス・ツー・フェイスコミュニケーションなどのリッチなコミュニケーションメディアを利用した調整メカニズムが必要になる。
- コミュニケーションメディアをリッチなものにするためには、迅速なフィードバック、明確に定義された言語による報告書、複数のチャネルの確保が必要である。
- 不確実性は情報量の不足を意味するので、リッチなコミュニケーションメディアを活用する必要性があり、より多くの情報を収集・処理するために職能別専門化を追求した組織構造を設計することが望ましい。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は「環境の質的な変化は、組織部門間での多義性の除去の必要性を増加させるので、部門間でのフェイス・ツー・フェイスコミュニケーションなどのリッチなコミュニケーションメディアを利用した調整メカニズムが必要になる。」です。
不適切です。
多義性の除去が必要な時は、リッチなコミュニケーションメディアが必要となります。
不適切です。
環境の新しい意味や価値の変化を知るには、不確実性よりも多義性の除去が必要です。そのため、アンケート調査よりも、対面での調査の方が適しています。
適切です。
記述の通りです。
不適切です。
コミュニケーションメディアをリッチなものにするためには、明確に定義された言語による報告書は不要です。
不適切です。
不確実性は情報量の不足を意味するので、効率的なコミュニケーションメディアを選択し、より多くの情報を収集・処理するために職能別専門化を追求した組織構造を設計することが望ましいです。
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02
不確実性と多義性に関する問題です。
不確実性とは、情報の量が不足していること、多義性とは必要な情報に多様な解釈があって、どのような情報を集めればよいかわからない状態を言います。
以上の内容を踏まえて選択肢の正誤を判定します。
多義性の除去にはコミュニケーションのリッチネスが必要ですので誤りです。
環境の新しい意味や価値の変化を知るには、不確実性の除去よりも多義性の除去が必要ですので誤りです。
正解です。
コミュニケーションメディアをリッチなものにするには、明確に定義された言語による報告書よりは様々なタイプの情報が有効ですので誤りです。
不確実性の除去にはリッチなコミュニケーションメディアよりも効率的なコミュニケーションメディアが有効ですので誤りです。
不確実性と多義性に関する問題でした。あまり出題されない論点ですが本問を繰り返し復習して内容理解に努めましょう。
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