中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
企業経営理論 問15
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和元年度(2019年) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
組織学習は、一般に低次学習と高次学習に分けて考えることができる。組織学習に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- D.マグレガーのいうY理論に基づく管理手法を採用すると、低次学習が促進されるため、組織の業績は悪化する可能性が高まる。
- 新たに組織に参加した組織メンバーは、組織の周縁にいるために、社会化のプロセスを通じて積極的に高次学習をさせる必要がある。
- 高次学習とは組織の上位階層で行われている学習であり、低次学習とは組織の下位階層で行われている学習である。
- 組織の行動とそれが環境に与える効果の因果関係が分かりにくい場合、迷信的学習といわれる低次学習が起こりやすい。
- 低次学習とは組織の成果にとって悪い影響を与える学習であり、高次学習とはより高い成果をあげるために不可欠であるため、組織メンバーに高次学習を意識させることが重要である。
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この過去問の解説 (2件)
01
D.マグレガーのX理論・Y理論は頻出になります。
X理論では、人間は怠け者であり命令・統制しないといけないという考えです。
Y理論では、人間は自己実現欲求があり、社員のエンゲージメントの向上を目的とする制度や施策が有効であるという考えです。
Y理論ではなくX理論です。また、低次学習が促進されることで、組織の業績が悪化するわけではありません。
積極的に低次学習をさせる必要があります。「新たに組織に参加した組織メンバーは、組織の周縁にいる」という記述は正しいです。
低次学習と高次学習は、組織の階層とは関係ありません。
正解の選択肢になります。
低次学習は、組織の成果にとって悪い影響を与える学習ではありません。
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02
D.マグレガーのY理論に基づく管理手法を採用すると、高次学習が促進されます。
項番2:不適切です。
本肢での説明内容は低次学習にあたります。
項番3:不適切です。
高次学習、低次学習に組織の階層は関係ありません。
項番4:適切です。
記述の通りです。
項番5:不適切です。
低次学習は、組織の成果にとって悪い影響を与える学習ではありません。
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