中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
中小企業経営・中小企業政策 問13

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 令和元年度(2019年) 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

中小企業が人手不足に対処していくためには、従業員の多能工化・兼任化や、アウトソーシングの活用といった取り組みに加え、人材育成・能力開発を通じて、従業員が生み出す付加価値を向上させていくことが必要となる。
企業による従業員の育成手段は、日常の業務に就きながら行われる教育訓練である「OJT」と、業務命令に基づき、通常の仕事を一時的に離れて行う教育訓練である ①「OFF−JT」に大別できる。厚生労働省「平成28年度能力開発基本調査」に基づき、企業がOJTとOFF−JTのいずれを重視しているかについて見た場合、わが国では、企業規模を問わず、OJTを重視する傾向が強い。
一方で、②人材育成・能力開発を行う際に感じている課題について見た場合、企業規模によって違いが見受けられることには留意も必要である。

文中の下線部①に関して、厚生労働省「平成28年度能力開発基本調査」に基づき、実施したOFF−JTの内容を次の a ~ c で見た場合(複数回答)、回答企業割合が高いものから低いものへと並べた組み合わせとして、最も適切なものを選択肢の中から選べ。

a:新たに中堅社員となった者を対象とする研修
b:新規採用者など初任層を対象とする研修
c:語学・国際化対応能力
  • a:新たに中堅社員となった者を対象とする研修 ---- b:新規採用者など初任層を対象とする研修 -------- c:語学・国際化対応能力
  • a:新たに中堅社員となった者を対象とする研修 ---- c:語学・国際化対応能力 ------------------------ b:新規採用者など初任層を対象とする研修
  • b:新規採用者など初任層を対象とする研修 -------- a:新たに中堅社員となった者を対象とする研修 ---- c:語学・国際化対応能力
  • b:新規採用者など初任層を対象とする研修 -------- c:語学・国際化対応能力 ------------------------ a:新たに中堅社員となった者を対象とする研修
  • c:語学・国際化対応能力 ------------------------ a:新たに中堅社員となった者を対象とする研修 ---- b:新規採用者など初任層を対象とする研修

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この過去問の解説 (2件)

01

企業が実施したOFF-JTについての問題です。

2018年中小企業白書の第 2-3-17 図にて選択肢の内容を確認できます。

企業の規模を問わずに最も実施した企業が多いのが、「新規採用者など初任層を対象とする研修」で、次点が「新たに中堅社員となった者を対象とする研修」でした。「語学・国際化対応能力」を実施した企業は非常に少ない現状となっています。

正しい選択肢の並び方は b:新規採用者など初任層を対象とする研修 - a:新たに中堅社員となった者を対象とする研修 - c:語学・国際化対応能力 です。

選択肢1. a:新たに中堅社員となった者を対象とする研修 ---- b:新規採用者など初任層を対象とする研修 -------- c:語学・国際化対応能力

本選択肢は不正解です。

選択肢2. a:新たに中堅社員となった者を対象とする研修 ---- c:語学・国際化対応能力 ------------------------ b:新規採用者など初任層を対象とする研修

本選択肢は不正解です。

選択肢3. b:新規採用者など初任層を対象とする研修 -------- a:新たに中堅社員となった者を対象とする研修 ---- c:語学・国際化対応能力

本選択肢が正解です。

選択肢4. b:新規採用者など初任層を対象とする研修 -------- c:語学・国際化対応能力 ------------------------ a:新たに中堅社員となった者を対象とする研修

本選択肢は不正解です。

選択肢5. c:語学・国際化対応能力 ------------------------ a:新たに中堅社員となった者を対象とする研修 ---- b:新規採用者など初任層を対象とする研修

本選択肢は不正解です。

まとめ

OFF-JTの実施費用は過去3年間の間に増加している企業が多い結果が出ていることから、人材育成・能力開発が年々重視されていることがわかります。

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02

正解は3です。

厚生労働省「平成28年度能力開発基本調査」に基づき、実施したOFF−JTの内容に関する問題です。

OFF−JTを回答企業割合が高いものから低いものへと並べたとき、「新規採用者など初任層を対象とする研修」「新たに中堅社員となった者を対象とする研修」「語学・国際化対応能力」となります。

各選択肢については、以下の通りです。

1→上記の通り適切ではありません。

2→上記の通り適切ではありません。

3→上記の通り適切です。

4→上記の通り適切ではありません。

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