中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
中小企業経営・中小企業政策 問14

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 令和元年度(2019年) 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

中小企業が人手不足に対処していくためには、従業員の多能工化・兼任化や、アウトソーシングの活用といった取り組みに加え、人材育成・能力開発を通じて、従業員が生み出す付加価値を向上させていくことが必要となる。
企業による従業員の育成手段は、日常の業務に就きながら行われる教育訓練である「OJT」と、業務命令に基づき、通常の仕事を一時的に離れて行う教育訓練である ①「OFF−JT」に大別できる。厚生労働省「平成28年度能力開発基本調査」に基づき、企業がOJTとOFF−JTのいずれを重視しているかについて見た場合、わが国では、企業規模を問わず、OJTを重視する傾向が強い。
一方で、②人材育成・能力開発を行う際に感じている課題について見た場合、企業規模によって違いが見受けられることには留意も必要である。

文中の下線部②に関して、厚生労働省「平成28年度能力開発基本調査」に基づき、企業規模別に人材育成・能力開発を行う際に感じている課題について、教える側の人材不足(「指導を行う人材が不足している」)と教えられる側の人材不足(「鍛えがいのある人材が集まらない」)に大別して見た場合の記述として、最も適切なものはどれか。
なお、ここでは企業規模を、従業員数「30 ~ 49人」「50 ~ 99人」「100 ~ 299人」「300 ~ 999人」で比較するものとする。
  • 教える側の人材不足は規模の大きな企業ほど回答割合が高く、教えられる側の人材不足は規模の小さな企業ほど回答割合が高い。
  • 教える側の人材不足は規模の大きな企業ほど回答割合が高く、教えられる側の人材不足は規模の小さな企業ほど回答割合が低い。
  • 教える側の人材不足は規模の大きな企業ほど回答割合が低く、教えられる側の人材不足は規模の小さな企業ほど回答割合が高い。
  • 教える側の人材不足は規模の大きな企業ほど回答割合が低く、教えられる側の人材不足は規模の小さな企業ほど回答割合が低い。

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この過去問の解説 (2件)

01

人材育成の課題を企業規模別に分析した問題です。

2018年中小企業白書の人材育成の課題の箇所に、「規模が大きくなるほど、指導を行う人材が 不足しているといった、教える側の人材不足の 課題を抱える企業の割合が高くなっている。」と記述されています。

また、「規模が小さくなるほど、鍛えがいのある人材が集まらないといった、教えられる側の人材不足の課題を抱えている企業の割合が高くなって いることが見て取れる。」とも書かれています。

正しい選択肢は、 教える側の人材不足は規模の大きな企業ほど回答割合が高く、教えられる側の人材不足は規模の小さな企業ほど回答割合が高い です。

選択肢1. 教える側の人材不足は規模の大きな企業ほど回答割合が高く、教えられる側の人材不足は規模の小さな企業ほど回答割合が高い。

本選択肢が正解です。

選択肢2. 教える側の人材不足は規模の大きな企業ほど回答割合が高く、教えられる側の人材不足は規模の小さな企業ほど回答割合が低い。

本選択肢は不正解です。

選択肢3. 教える側の人材不足は規模の大きな企業ほど回答割合が低く、教えられる側の人材不足は規模の小さな企業ほど回答割合が高い。

本選択肢は不正解です。

選択肢4. 教える側の人材不足は規模の大きな企業ほど回答割合が低く、教えられる側の人材不足は規模の小さな企業ほど回答割合が低い。

本選択肢は不正解です。

まとめ

本問を分析した結果は、2018年中小企業白書の第 2-3-21 図にわかりやすくまとめられています。

企業規模別による課題の重要度の差や課題の種類を確認することができます。

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02

正解は1です。

厚生労働省「平成28年度能力開発基本調査」に基づく、企業規模別に人材育成・能力開発を行う際に感じている課題に関する問題です。教える側の人材不足は規模の大きな企業ほど回答割合が高く、教えられる側の人材不足は規模の小さな企業ほど回答割合が高くなっています。

各選択肢については、以下の通りです。

1→上記の通り適切です。

2→上記の通り適切ではありません。

3→上記の通り適切ではありません。

4→上記の通り適切ではありません。

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