中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
経済学・経済政策 問22
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和2年度(2020年) 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
居酒屋は独占的競争市場の一例として考えられている。このような独占的競争市場における居酒屋に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a この居酒屋は、周囲の居酒屋が価格を下げた場合でも、製品差別化のおかげで需要が減少することはない。
b この居酒屋は、正の利潤を見込んで新規の居酒屋が多数参入してくると、製品が差別化されていたとしても、長期的に利潤はゼロになる。
c この居酒屋は、他の居酒屋とは差別化したメニューを出しているので、価格支配力を持つ。
d この居酒屋は、プライス・テイカーである。
a この居酒屋は、周囲の居酒屋が価格を下げた場合でも、製品差別化のおかげで需要が減少することはない。
b この居酒屋は、正の利潤を見込んで新規の居酒屋が多数参入してくると、製品が差別化されていたとしても、長期的に利潤はゼロになる。
c この居酒屋は、他の居酒屋とは差別化したメニューを出しているので、価格支配力を持つ。
d この居酒屋は、プライス・テイカーである。
- a と c
- a と d
- b と c
- b と d
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この過去問の解説 (2件)
01
独占的競争市場とは、多くの企業が類似しているが同一ではない製品を売る市場構造のことです。
a 間違い 独占的競争市場においては、需要曲線は右肩下がりです。居酒屋のようにある程度の差別化しかできていませんので、価格が上がるとお客さんは他の店に流出してしまいます。
b 正しい 独占的競争市場において利潤を得ていると、他社の参入のインセンティブとなります。新たな参入は、既存企業の直面する需要曲線を左方向にシフトさせます = 既存企業の利潤は減少します。利潤が減少することは既存企業の退出のインセンティブとなり、長期的には参入と退出は利潤がゼロになるまで繰り返されます(長期均衡)。
c 正しい 独占的競争市場においては、売り手は自社の利潤を最大化する価格を決定することができるプライスメーカーとなります。
d 間違い プライステーカーとは、競争市場において売り手も買い手も市場で決まった価格を受け入れるしかない価格受容者のこと。独占的競争市場においては、価格支配力のあるプライスメーカーとなります。
よって、正解は3です。
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02
独占的競争市場に関する問題です。
独占的競争市場とは、市場に財を提供する者が多数存在しているため競争はあるが、財に対して一定の差別化がされており、供給者がプライスメーカーとして価格支配力を持つ市場を言います。
この内容にもとづいて選択肢の内容を検討します。
a. この居酒屋は独占的競争市場の中にいますので、需要曲線は右肩下がりの曲線となります。周囲の居酒屋が価格を下げた場合には、製品差別化があっても一定以下の価格になれば需要は減少します。
b. この居酒屋は、正の利潤を見込んで新規の居酒屋が多数参入してくると、製品が差別化されていたとしても、右肩下がりの需要曲線により長期的に利潤はゼロになります。
c. この居酒屋は、他の居酒屋とは差別化したメニューを出しているので、価格支配力を持ち、プライスメーカーになります。
d. この居酒屋は、プライス・メーカーです。
「bとc」が正解ですので誤りです。
「bとc」が正解ですので誤りです。
正解です。
「bとc」が正解ですので誤りです。
独占的競争市場に関する問題です。独占的競争市場の特徴をよく覚えておきましょう。
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