中小企業診断士 過去問
令和2年度(2020年)
問23 (経済学・経済政策 問23)
問題文
この図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

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問題
中小企業診断士試験 令和2年度(2020年) 問23(経済学・経済政策 問23) (訂正依頼・報告はこちら)
この図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

- 最適な生産水準はQ0となり、消費者が均等に負担する基本料金は、四角形OP0EQ0である。
- 最適な生産水準はQ0となり、消費者が均等に負担する基本料金は、四角形P0EBCである。
- 最適な生産水準はQ1となり、消費者が均等に負担する基本料金は、四角形OP0GQ1である。
- 最適な生産水準はQ1となり、消費者が均等に負担する基本料金は、四角形P1FGP0である。
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この過去問の解説 (3件)
01
2部料金制とは、公共料金のように基本料金と使用量に応じて従量制で課金される、価格が二つの部分に分解された価格制度のことです。
最適な生産水準は、限界費用(MC)と需要曲線が交わる点によって決まります。
よって、Q0が最適な生産水準となります。
基本料金の範囲は、価格P0と数量Q0の範囲であるP0EBCとなります。
1 間違い 基本料金の範囲が間違いです。
2 正解
3 間違い 最適な生産水準はQ0で基本料金の範囲はP0EBCです。
4 間違い 最適な生産水準はQ0で基本料金の範囲はP0EBCです。
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02
2部料金制に関する問題です。2部料金制というのは、公共料金のように消費量に関係なく徴収する基本料金部分と消費量によって料金の異なる従量料金の2種類からなる料金制度を言います。最適な生産水準(総余剰が最大)は、需要曲線と限界費用曲線の交点(Q0)となります。
この場合、基本料金は四角形P0EBCとなります。
冒頭の説明より誤りです。
正解です。
冒頭の説明より誤りです。
冒頭の説明より誤りです。
2部料金制に関する問題でした。余剰分析の応用問題です。しっかり復習しましょう。
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03
2部料金制に関する問題です。
2部料金制とはその名の通り「基本料金(使用量に関係なく一定額発生する料金)」と「従量料金(使用量に応じて料金が変動する)の2つの料金形態です。基本料金で固定費を、従量料金で変動費を回収するために設定されています。
2部料金制の場合、需要曲線Dと限界費用曲線MCの交点(本問では点E)で従量料金が決定されます。(※ここは暗記してください)
→最適な生産水準はQ0となり、選択肢が2つに絞り込まれます。
→従量料金の範囲は□OP0EQ0になり、選択肢が1つに絞り込まれます。
本問を正答するためには、ここまでで十分ですが、基本料金の説明を補足します。
平均費用曲線ACが□OP0EQ0よりも上にあるため、この状態では企業に損失が出てしまいます。
そのため、平均費用曲線ACと□OP0EQ0の間にある□P0EBCに相当する部分を基本料金として徴収します。
冒頭の解説より、最適な生産水準はQ0となり、消費者が使用量に応じて負担する従量料金は四角形OP0EQ0であるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、最適な生産水準はQ0となり、消費者が均等に負担する基本料金は、四角形P0EBCであるため正解の選択肢となります。
冒頭の解説より、最適な生産水準はQ0となり、消費者が均等に負担する基本料金は、四角形P0EBCであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、最適な生産水準はQ0となり、消費者が均等に負担する基本料金は、四角形P0EBCであるため不適切な選択肢です。
【補足】
2部料金制は、本年度と2021年度に出題された以外は2025年度までこの2回のみです。(2019年度も出題なし)
令和になってから2回のみと出題頻度が低いため、冒頭の解説でも述べましたが暗記するか解答を見ながら逆引きで理解する方が手っ取り早いです。
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