中小企業診断士の過去問
令和2年度(2020年)
中小企業経営・中小企業政策 問9
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 令和2年度(2020年) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
厚生労働省「雇用保険事業年報」に基づき、1981年度から2017年度の期間について、わが国の開業率と廃業率の推移を見る。開業率は2000年代には緩やかな[ A ]傾向で推移している。廃業率は1996年度以降増加傾向が続いたが、2010年度以降は減少傾向で推移している。また、2010年度以降、開業率と廃業率の差は[ B ]傾向にある。
もっとも、業種別開廃業率の分布状況を見ると、ばらつきが見られることにも留意する必要がある。
なお、雇用保険事業年報による開業率は、当該年度に雇用関係が新規に成立した事業所数を前年度末の適用事業所数で除して算出している。雇用保険事業年報による廃業率は、当該年度に雇用関係が消滅した事業所数を前年度末の適用事業所数で除して算出している。適用事業所数とは、雇用保険に係る労働保険の保険関係が成立している事業所数である。
文中の空欄AとBに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
厚生労働省「雇用保険事業年報」に基づき、1981年度から2017年度の期間について、わが国の開業率と廃業率の推移を見る。開業率は2000年代には緩やかな[ A ]傾向で推移している。廃業率は1996年度以降増加傾向が続いたが、2010年度以降は減少傾向で推移している。また、2010年度以降、開業率と廃業率の差は[ B ]傾向にある。
もっとも、業種別開廃業率の分布状況を見ると、ばらつきが見られることにも留意する必要がある。
なお、雇用保険事業年報による開業率は、当該年度に雇用関係が新規に成立した事業所数を前年度末の適用事業所数で除して算出している。雇用保険事業年報による廃業率は、当該年度に雇用関係が消滅した事業所数を前年度末の適用事業所数で除して算出している。適用事業所数とは、雇用保険に係る労働保険の保険関係が成立している事業所数である。
文中の空欄AとBに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- A:減少 B:拡大
- A:減少 B:縮小
- A:上昇 B:拡大
- A:上昇 B:縮小
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この過去問の解説 (3件)
01
開業率、廃業率についての出題です。
2019年版中小企業白書 第5章 開廃業の状況が該当箇所です。
開業率のピークは1988年で日本経済の高度成長期と重なります。
そこからバブルが崩壊し、長い経済停滞・成熟期になります。
2000年から10年間は開業率と廃業率の差が縮小し、廃業率が逆転する年も出てきます。
廃業率が開業率を上回るとは、総数として日本の企業の数が減少するということです。
その頃の白書では、日本経済のダイナミズムの喪失として大きな課題とされていました。
日本の企業の数が減少するということです。
その問題に対処するために、セーフティネットの整備などの創業支援策が施されました。
2010年以降は、開業率は緩やかに上昇し、廃業率も低下しその差は徐々に拡大しています。
よって、正解は3
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02
CRDデータに関する記述として、最も適切なものを選びます。
このデータは2019年版中小企業白書第5章 開廃業の状況 から見ることができます。以下のURLで見ることができます。
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2019/PDF/chusho/03Hakusyo_part1_chap5_web.pdf
白書を基に空欄を埋めると以下のようになります。
1981年度から2017年度の期間について、わが国の開業率と廃業率の推移を見る。開業率は2000年代には緩やかな上昇傾向で推移している。廃業率は1996年度以降増加傾向が続いたが、2010年度以降は減少傾向で推移している。また、2010年度以降、開業率と廃業率の差は拡大傾向にある。
よって、選択肢3が最も適切であると判断できます。
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03
2019年度中小企業白書の第1-5-1図を参考に解説します。
開業率は2000年代に入ってからの推移は緩やかな上昇傾向で推移しています。
開業率と廃業率の差は2010年度以降、拡大傾向です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢が正解です。
本選択肢は不正解です。
開廃業の推移は重要な論点であるため、中小企業白書や小規模企業白書で取り上げられている内容は押さえておきましょう。
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