中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
財務・会計 問20
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 財務・会計 令和3年度(2021年) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
証券投資論に関する記述として、最も適切なものはどれか。ただし、投資家はリスク回避的であり、安全資産への投資が可能であるものとする。
- 効率的フロンティアは、安全資産より期待収益率の高いポートフォリオすべての集合である。
- 最適なリスク・ポートフォリオは、投資家のリスク回避度とは無関係に決まる。
- 市場ポートフォリオの有するリスクは、すべてのポートフォリオの中で最小である。
- 投資家のリスク回避度は、効率的フロンティアに影響を与える。
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この過去問の解説 (3件)
01
【基礎知識】
投資家が購入する資産には安全資産とリスク資産があります。
安全資産はリスクがなく、将来のリターンが決まっているものになります。一方で将来のリターン、元本の確保が不透明な資産をリスク資産と言います。投資家はリスク回避的であるため、低いリスクで一番高いリターンを得ようとします。同じリターンのとき、最もリスクの低い投資の組み合わせ、同じリスクの時、最もリターンの高い投資の組み合わせを効率的フロンティアと言います。
安全資産のみで構成、安全資産+リスク資産で構成、リスク資産のみで構成される場合があり、誤り。
効率的フロンティア上で投資家がポートフォリオを構成しようとする際、どのポイントを選択するかは「投資家のリスク回避度(リスク嗜好度)」によって変わるが、リスク資産のみの組み合わせの場合、リスクとリターンの関係から最適点は1点に決まるため、正しい。
安全資産のみで構成されるポートフォリオがあるため、誤り。
効率的フロンティアはリスクとリターンの関係から最適点をプロットしたもので、リスク回避度とは無関係のため誤り。
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02
証券投資のポートフォリオ理論についての出題です。
証券投資理論については表現的にも慣れていないと正解を選ぶのが難しいですが、消去法で間違いを消すアプローチがより有効でしょう。
効率的フロンティアには、1 危険資産のみの場合と 2危険資産と安全資産が
ある場合があり、2の時は資本市場線となり、1と2の接点が市場ポートフォリオ
となります。
1 間違い
効率的フロンティアは投資家にとっての最適な投資資産の組み合わせのことです。資本市場線では、安全資産への投資が可能です。
2 正しい
安全資産を選ぶことができるのでリスク回避度とは無関係になります。
3 間違い
市場ポートフォリオは、最適な安全資産とリスク資産の組み合わせです。
4 間違い
市場はリスク資産と安全資産の組み合わせで決まります。
よって、正解は2
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03
証券投資論に関する問題です。ポートフォリオの図がなく、日本語の表記のみで正誤判断を求められるため、難易度は高めであると考えられます。
与件文に「投資家はリスク回避的であり、安全資産への投資が可能である」と示されており、この記述が正答のポイントとなります。
効率的フロンティアは、安全資産より期待収益率の高いポートフォリオすべての集合ではありません。
効率的フロンティアは、あるリスクの大きさに対して最も高いリターンが期待されるポートフォリオ、または、期待される利益の一定の大きさに対して最もリスクが低いポートフォリオです。
正解の選択肢となります。
与件文に「安全資産への投資が可能である」とあるため、市場ポートフォリオの有するリスクは、すべてのポートフォリオの中で最小ではありません。
他の選択肢にあるように、投資家のリスク回避度は、効率的フロンティアに影響を与えません。
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