中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
経済学・経済政策 問11
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和4年度(2022年) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
下図には、需要曲線が描かれている。この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 価格が下落すると、消費者の限界価値が低下する。
b 価格がP0のときの消費者の支払意思額は三角形AEP0で示される。
c 価格がP0のときの実際の支払額は四角形OP0EQ0で示される。
a 価格が下落すると、消費者の限界価値が低下する。
b 価格がP0のときの消費者の支払意思額は三角形AEP0で示される。
c 価格がP0のときの実際の支払額は四角形OP0EQ0で示される。
- a:正 b:正 c:正
- a:正 b:誤 c:正
- a:正 b:誤 c:誤
- a:誤 b:正 c:正
- a:誤 b:正 c:誤
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この過去問の解説 (3件)
01
需要曲線に関する出題です。見たままの需要曲線(価格が上昇すれば購入数量が減り、価格が下降すえれば購入数量が増える)ですので今更細かな説明は必要ないと思いますが、選択肢の内容に沿って解説していきます。
a:限界価値とはここでは消費者が1単位の購入量の増加に対して支払う金額の増加分です。価格が下落していますので、消費者が支払う限界価値は減少します。したがって正しい。
b:消費者の支払意思額とは、消費者が商品にたいして支払ってもよいと考える金額のことです。
市場にある商品の数量が少なければ少ないほど、消費者の支払意思額は高くなりますが、商品を一つずつ入手していく毎に、追加で購入する場合の支払意思額は低減していきます。結果として価格P0の場合の支払意思額は台形AEQ00となります。したがって誤り。
c:価格P0のときの実際の支払額は、価格0P0×数量0Q0なので四角形0P0EQ0となります。したがって正しい。
以上から正解は「a:正 b:誤 c:正」となります。
正解は「a:正 b:誤 c:正」なので誤り。
正解です。
正解は「a:正 b:誤 c:正」なので誤り。
正解は「a:正 b:誤 c:正」なので誤り。
正解は「a:正 b:誤 c:正」なので誤り。
需要曲線に関する出題でした。基本的知識を問う問題ですので、落ち着いて考えれれば問題なく正解でするものです。
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02
(基本知識)
需要曲線の原理を問う問題です。原則過ぎて悩んでしまうかもしれません。
選択肢評価で詳細を説明します。
(選択肢評価)
a 需要曲線は縦軸に価格、横軸に数量を取っています。消費者がある価格のときに買ってもいいと考えている量をプロットしたものです。需要量が増えれば増えるほど、その量から1単位増やすために消費者が支出してもいいと考える価格(限界価値)は下がっていくことになります。よって正しい。
b 量が少ないときは消費者はより高い価格で買おうとします。それが現在P0で均衡しているという状態になります。Eの量の時はP0を支払う意思がありますし、Aのときは価格もAの水準で支払う意思を持っている需要者がいます。
支払額は単価×数量ですので、Aの時はA×数量、量が1単位の時はAよりも少し低い単価×1となり、最終的にP0×Q0までが支払意思額になりますので、四角形AEQ00になります。よって誤り。
c 実際の価格はP0になりますので、記載の四角形が実際の購入価格になります。ここでbで求めた支払意思額と実際の購入価格を比較すると、三角形AEP0分、実際の購入価格のほうが小さくなっています。消費者が買う意思の額よりもこの三角形分消費者は払わずに済んでいますので、この分を消費者余剰といいます。この記載は正しいです。
上記説明より、「a:正 b:誤 c:正」となります。
正解です。
上記説明より、「a:正 b:誤 c:正」となります。
上記説明より、「a:正 b:誤 c:正」となります。
上記説明より、「a:正 b:誤 c:正」となります。
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03
需要曲線に関する問題です。
a:消費者の限界価値とは、購入数量1単位増加させるときに、支払ってもよいと考える価格のことです。図のとおり需要曲線は右下がりですので、価格が下落すると消費者の限界価値は低下します。
b:消費者の支払意思額は、消費者がその商品を支払ってもよいと考える金額のことです。数量が小さいときは価格が高く、数量の増加とともに支払ってもよいと考える価格は下がっていきます。数量がOからまでの間のEQ0合計を示す図形は四角形OAEQ0となります。
c:消費者の実際の支払額は価格×数量で表されます。よって四角形OP0EQ0となります。
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