中小企業診断士の過去問 令和4年度（2022年） 財務・会計 問13（1）

資金繰り表に関する問題です。問題を解答するにあたり、カッコ内の数字を想定して算出し、

６月末の現金予想有高を算出してみましょう。

①６月の現金仕入れ･･･ ７月予想売上高の60％なので、1,600万円 × 60% = 960万円

②支出合計･･･ 960 + 540 = 1,500万円

③収支過不足･･･ 470 + 1,040 - 1,500 = 10万円

ここで月末残高が200万円を下らないようにするために借り入れるべき金額をＸとすると、

10 + (X - X × 0.05) = 200

となります。

0.95X = 190 となりますから、

X = 200万円　となります。

資金繰り表に関する問題です。

B/Sの現金残高を出発点とし、期中に発生した収益(P/L)を残高に加算、費用(P/L)を減算して、

期末の現金残高(B/S)を算出します。

まず、表中のカッコ内を推定します。

条件②より、6月の仕入高は7月売上高予想×60%と求められ、全額現金での仕入となります。

よって現金仕入は

1,600万円×60%=960万円　です。

支出合計は

960万円+540万円=1,500万円　です。

月末残高=前月末(期首)残高+現金仕入-現金支出

=470万円+1,040万円-1,500万円

=10万円

次に、借入額を求めます。

「残高が200万円を下回らないように」、「利息を借入時に支払う」との条件より、

借入額は

（200万円-10万円）×1.05=199.5万円

よって数値の近い200万円を借りることになります。

6月の（）内を埋めて、借入をしなかった場合の6月末残高を算出します。

現金仕入は翌月予想売上高の60％ですので、7月の予想売上高1600の60％です。

よって960となります。

支出の合計は、960＋540＝1500となります。

収支過不足は1040-1500＝-460となります。

前月末残高が470ですので、6月末の残高は470-460＝10となります。

資金管理の方針として月末時点で資金残高が200万円を下回らないようにしますので、190足りないため借り入れる必要があります。

ここで借入金の利息は年利率5％であり、1年分の利息を借入時に支払うことを条件としていますので、利息支払い後に190残る選択肢は200となりますので、回答は200万円です。