中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
中小企業経営・中小企業政策 問20(2)
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 令和4年度(2022年) 問20(2) (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
「経営革新支援事業」は、経営の向上を図るために新たな事業活動を行う経営革新計画の承認を受けると、日本政策金融公庫の特別貸付制度や信用保証の特例など多様な支援を受けることができるものである。
対象となるのは、事業内容や経営目標を盛り込んだ計画を作成し、新たな事業活動を行う特定事業者である。
文中の下線部の経営目標で利用される「付加価値額」として、最も適切なものはどれか。
「経営革新支援事業」は、経営の向上を図るために新たな事業活動を行う経営革新計画の承認を受けると、日本政策金融公庫の特別貸付制度や信用保証の特例など多様な支援を受けることができるものである。
対象となるのは、事業内容や経営目標を盛り込んだ計画を作成し、新たな事業活動を行う特定事業者である。
文中の下線部の経営目標で利用される「付加価値額」として、最も適切なものはどれか。
- 営業利益
- 営業利益+人件費
- 営業利益+人件費+減価償却費
- 営業利益+人件費+減価償却費+支払利息等
- 営業利益+人件費+減価償却費+支払利息等+租税公課
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この過去問の解説 (3件)
01
付加価値額とは、企業が新たに生み出した価値です。
よって、選択肢の中から新たに生み出されたものとしては、
営業活動による新たな利益である「営業利益」
雇用による「人件費」
設備投資などによって生じる「減価償却費」となります。
上記説明より、「営業利益+人件費+減価償却費」となります。
上記説明より、「営業利益+人件費+減価償却費」となります。
正解です。
上記説明より、「営業利益+人件費+減価償却費」となります。
上記説明より、「営業利益+人件費+減価償却費」となります。
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02
営業利益+人件費+減価償却費の組み合わせが正解となります。
「付加価値額」とは、新たに生み出した価値のことです。P/L(損益計算書)でいえば、売上高から営業利益までが新たに価値を生み出すまでに必要な項目になります。
不適切です。
不適切です。
正解です。
不適切です。
不適切です。
支払利息等は、借入金を返済する時に支払う利子のことです。例えば、年利3%で100万円を借り入れた場合、1年後には103万円を返済しなければなりません。この3万円が支払利息になります。企業から出ていくお金であり、付加価値額とはいえません。
租税公課は、平たくいうと税金と負担金を総称したものです。こちらも企業から出ていくお金であり、付加価値額とはいえません。
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03
(基本知識)
経営革新支援事業は中小企業等経営強化法に基づく経営支援策になります。新事業活動や一定の条件を満たした経営目標を盛り込んだ経営革新計画を作成し、都道府県または国の承認を受けることで、税制上の特例等、多様な支援を受けられる制度です。
経営革新計画とは、以下の内容を含むものになります。
・新商品の開発又は生産
・新役務の開発又は提供
・商品の新たな生産又は販売の方式の導入
・役務の新たな提供の方式の導入
・技術に関する研究開発及びその成果の利用その他の新たな事業活動
また経営革新計画で求められる数値目標は以下の通りです。
事業期間により数値が異なり、
・ 事業期間が3年の場合
付加価値額または従業員一人当たり付加価値額 9%以上
給与支給額総額 4.5%以上
・ 事業期間が4年の場合
付加価値額または従業員一人当たり付加価値額 12%以上
給与支給額総額 6%以上
・ 事業期間が5年の場合
付加価値額または従業員一人当たり付加価値額 15%以上
給与支給額総額 7.5%以上
※ 付加価値額=営業利益+人件費+減価償却費
※ 一人当たりの付加価値額=付加価値額/従業員数
承認を得られると、日本政金融公庫の特別利率による融資や信用保証の特例、特許関連料金の減免といったメリットがあります。
付加価値額=営業利益+人件費+減価償却費のため誤り
付加価値額=営業利益+人件費+減価償却費のため誤り
正しい
付加価値額=営業利益+人件費+減価償却費のため誤り
付加価値額=営業利益+人件費+減価償却費のため誤り
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