中小企業診断士の過去問
令和5年度 再試験(2023年)
企業経営理論 問13
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和5年度 再試験(2023年) 問13 (訂正依頼・報告はこちら)
動機づけ理論の1つである期待理論に則した管理者の判断と行動に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 仕事に対する部下のモチベーションを高めるために、部下の目標達成度を職場で公表して競争心を刺激した。
- 特定の目標を達成したことへの見返りとして報酬を与えると、部下は特定の目標だけを追求するようになるため、目標達成と報酬との関連性を曖昧にするかたちで部下を処遇した。
- 努力しても達成の見込みが立てづらい挑戦的な目標は、部下のモチベーションを阻害する恐れがあるため、目標達成の見込みを部下が持てるように、部下の職務遂行能力を高めることに注力した。
- 目標を達成することで与えられる報酬が部下にとっていかに魅力的であるかを強調して伝えることは、仕事自体に対する部下の内発的なモチベーションを阻害する恐れがあるため控えるようにした。
- 目標を達成できるかどうかは実際に行動してみないとわからないため、結果を予測するよりも、まずは行動することで経験を積み重ねながら学習するように部下を促した。
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この過去問の解説 (1件)
01
モチベーション理論の一つである期待理論についての出題です。
期待理論とは、期待性と道具性と誘意性によりモチベーションが上下するという考え方です。
期待性とは、特定の行動を行った結果、望んでいるものが手に入れられるということです。
道具性とは、特定の目標を達成した後に、その結果や成果が次の目標に活用できるかということです。
誘意性とは、結果や報酬が魅力的な価値を持っているかどうかということです。
この3つの要因を掛け合わせたものが、モチベーションを表す公式とされています。
モチベーション = 期待性 x 道具性 x 誘意性
各選択肢をそれぞれ解説します。
達成度を公表したとしてもモチベーションが高めるとは考えません。
そのため本選択肢は不正解です。
目標達成と報酬との関連性を曖昧だと、モチベーションが下がる恐れがあります。
そのため本選択肢は不正解です。
高い目標を設定しても達成できなければモチベーションは上がらないため、職務遂行能力を成長させるのは正しい対処です。
そのため本選択肢が正解です。
報酬の魅力を控えて伝えると、誘意性に悪い影響を与えてモチベーションが下がる恐れがあります。
そのため本選択肢は不正解です。
達成できる見込みがまったくない状態ではモチベーションが下がりかねません。
そのため本選択肢は不正解です。
モチベーション理論は一次試験だけではなく、二次試験でも重要ですので学習しておきましょう。
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