中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問72 (企業経営理論 問23)
問題文
新製品を開発するサイエンス的な方法には、何段階もの実施プロセスがある。特に最適ポジショニングの発見では、因子分析によって、消費者の頭の中で既存製品がどのように配置されているかを探る( A )マップを描き、その理想方向を探る( B )分析を実施することがある。また、このプロセスの実施前に、消費者の好みに応じて理想方向が異なることが考えられるため、( C )を実施しておく方が好ましい。理想方向が明らかになれば、製品コンセプト決定の段階に移ることが多く、特に製品の諸属性の中身である属性水準の、ある組み合わせで複数の製品コンセプトをカードなどで表示し、買いたい順序に被験者に並べ替えてもらう方法などで、被験者の好みを属性・属性水準ごとに分解的に推定する( D )分析を用いることがある。この分析結果から( E )を実施することも多い。
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問題
中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問72(企業経営理論 問23) (訂正依頼・報告はこちら)
新製品を開発するサイエンス的な方法には、何段階もの実施プロセスがある。特に最適ポジショニングの発見では、因子分析によって、消費者の頭の中で既存製品がどのように配置されているかを探る( A )マップを描き、その理想方向を探る( B )分析を実施することがある。また、このプロセスの実施前に、消費者の好みに応じて理想方向が異なることが考えられるため、( C )を実施しておく方が好ましい。理想方向が明らかになれば、製品コンセプト決定の段階に移ることが多く、特に製品の諸属性の中身である属性水準の、ある組み合わせで複数の製品コンセプトをカードなどで表示し、買いたい順序に被験者に並べ替えてもらう方法などで、被験者の好みを属性・属性水準ごとに分解的に推定する( D )分析を用いることがある。この分析結果から( E )を実施することも多い。
- A:知覚 B:コンジョイント C:市場細分化 D:選好回帰 E:売上高シミュレーション
- A:知覚 B:コンジョイント C:選好回帰 D:売上高シミュレーション E:市場細分化
-
A:知覚 B:選好回帰 C:市場細分化 D:コンジョイント E:売上高シミュレーション
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A:マインド B:コンジョイント C:選好回帰 D:売上高シミュレーション E:市場細分化
- A:マインド B:選好回帰 C:売上高シミュレーション D:コンジョイント E:市場細分化
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この過去問の解説 (3件)
01
本問の選択肢として出てきている各用語を簡単にまとめます。
異なる消費者グループで市場を細分化し、それぞれのグループに最適な戦略を立てることです。
正しい選択肢の組み合わせは、 A:知覚 B:選好回帰 C:市場細分化 D:コンジョイント E:売上高シミュレーション です。
空欄Bと空欄Dが誤っているため、本選択肢は不正解です。
空欄CとDとEが誤っているため、本選択肢は不正解です。
A:知覚 B:選好回帰 C:市場細分化 D:コンジョイント E:売上高シミュレーション
本選択肢が正解です。
A:マインド B:コンジョイント C:選好回帰 D:売上高シミュレーション E:市場細分化
全ての空欄が誤っているため、本選択肢は不正解です。
空欄AとCとEが誤っているため、本選択肢は不正解です。
本問ではまず、マインドマップは情報の整理やアイデアの発想法で有名な手法のため、本問では不適切な選択肢であることはすぐに判断できたと思われます。
知覚マップや市場細分化は学習していた可能性が高く、売上高シミュレーションは言葉自体からどの空欄が適切か判断は容易です。
その結果選択肢を絞っていき正解を導ける可能性は高い問題です。
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02
サイエンス的製品開発プロセスと、マーケティング分析手法に関する問題です。
空欄Bは対応が難しく、また、空欄CとDの選択も悩ましいです。
空欄AとEから対応すると選択肢を2つに絞り込める上に、空欄CとDも用語が2つに絞り込まれるため確実性が増します。
・空欄A(マインド、知覚のいずれか)
「因子分析によって、消費者の頭の中で既存製品がどのように配置されているかを探る」という記述から、知覚マップが該当します。
→因子分析などを用いて作成され、消費者の頭の中でのブランドや製品の位置づけを視覚的に表現するものです。
・空欄E(売上高シミュレーション、市場細分化のいずれか)
空欄A~Dの分析結果を経て、空欄Eの用語2つでどちらを空欄A~Dの後に実施するかを考えると売上高シミュレーションとなります。
※売上高シミュレーション→市場細分化の順番はあり得ません。
ここまでで選択肢は2つになりますが、空欄Bは対応が難しいため空欄CとDから正誤判断します。
・空欄C(市場細分化、選好回帰、売上高シミュレーションのいずれかですが、売上高シミュレーションが該当しないことは確定済み)
「消費者の好みに応じて理想方向が異なる」という記述から、市場細分化が該当します。
→理想方向とは、あくまで企業側の目線です。市場を「細分化」する理由は、市場を特定したほうが効率的に利益を獲得できるためです。(市場内の全ての消費者をターゲットとすると、経営資源が分散してしまう)
・空欄D(選好回帰、売上高シミュレーション、コンジョイントのいずれかですが、売上高シミュレーションが該当しないことは確定済み)
「買いたい順序に被験者に並べ替えてもらう」「属性・属性水準ごとに分解的に推定」という記述から、コンジョイントが該当します。
→コンジョイント分析とは属性ごとの選好構造を把握する手法で、商品やサービスの要素の組み合わせが消費者の購買意思にどの程度影響するかを測定する分析手法です。
※空欄Bは「解説のまとめ」に記述しています。
冒頭の解説より、「A:知覚 B:選好回帰 C:市場細分化 D:コンジョイント E:売上高シミュレーション」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「A:知覚 B:選好回帰 C:市場細分化 D:コンジョイント E:売上高シミュレーション」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
A:知覚 B:選好回帰 C:市場細分化 D:コンジョイント E:売上高シミュレーション
冒頭の解説より、「A:知覚 B:選好回帰 C:市場細分化 D:コンジョイント E:売上高シミュレーション」の組み合わせであるため正解の選択肢となります。
A:マインド B:コンジョイント C:選好回帰 D:売上高シミュレーション E:市場細分化
冒頭の解説より、「A:知覚 B:選好回帰 C:市場細分化 D:コンジョイント E:売上高シミュレーション」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、「A:知覚 B:選好回帰 C:市場細分化 D:コンジョイント E:売上高シミュレーション」の組み合わせであるため不適切な選択肢です。
【補足】
・空欄B(コンジョイント、選好回帰のいずれか)
選好回帰とは、知覚マップ(空欄A)での理想方向を探るものです。
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03
問題文に登場する用語は下記の意味をもっています。
知覚マップ(A):消費者が認識している製品の相対的な配置を示す図
選好回帰分析(B):消費者が製品を選ぶ際の要因を特定し、これらの要因が選好に与える影響を定量的に評価する手法
市場細分化(C):市場を特定の基準に基づいて細分化し、グループごとにマーケティング戦略を立てること
コンジョイント分析(D):消費者が製品を選択する際に、複数の因子が与える影響を定量的に評価する手法
売上高シミュレーション(E):売上高の予測を行うこと
マインドマップ:アイデアや情報を視覚的に整理する手法
冒頭の記載から、誤った選択肢です。
冒頭の記載から、誤った選択肢です。
A:知覚 B:選好回帰 C:市場細分化 D:コンジョイント E:売上高シミュレーション
冒頭の記載から、正しい選択肢です。
A:マインド B:コンジョイント C:選好回帰 D:売上高シミュレーション E:市場細分化
冒頭の記載から、誤った選択肢です。
冒頭の記載から、誤った選択肢です。
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