中小企業診断士の過去問
令和5年度 再試験(2023年)
運営管理 問12

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和5年度 再試験(2023年) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

ある工場では、4台の機械設備を用いて2種類の製品X、Yを生産することができる。下表には、製品を1単位生産するのに必要な各機械の工数と製品を1単位生産して得られる単位利益、および現状で使用可能な各機械の工数が示されている。また、参考として、下表に示した各機械における使用可能工数の制約を次に図示している。
総利益を最も高くする方策として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
問題文の画像
  • 機械Aの使用可能工数を現状から4引き上げて12とする。
  • 機械Bの使用可能工数を現状から3引き上げて21とする。
  • 機械Cの使用可能工数を現状から4引き上げて28とする。
  • 機械Dの使用可能工数を現状から4引き上げて28とする。

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この過去問の解説 (1件)

01

プロダクト・ミックスの計算ですが制約条件が複雑です。

実際に回答するときは条件に合わせた図を描きながら取り組むようにしましょう。

 

問題文で与えられている図から実際に生産可能な範囲を座標で示すと以下のようになります。

(X,Y)=(0,0),(4,0),(4,2),(0,6)

この範囲で得られる最大の利益は24となりますので、これを上回る方策を選ぶことになります。

 

各選択肢をそれぞれ解説します。

選択肢1. 機械Aの使用可能工数を現状から4引き上げて12とする。

機械Aの使用可能工数を12にすると、機械Aで製品Xが6単位製造できるようになり、生産可能な範囲も変わります。

(X,Y)=(0,0),(6,0),(0,6)

ただし、得られる最大の利益は24のままです。

そのため本選択肢は不正解です。

選択肢2. 機械Bの使用可能工数を現状から3引き上げて21とする。

機械Bの使用可能工数を21にすると、機械Bで製品Yが7単位製造できるようになりますが、生産可能な範囲は変わらないため、利益も変わりません。

そのため本選択肢は不正解です。

選択肢3. 機械Cの使用可能工数を現状から4引き上げて28とする。

機械Cの使用可能工数を28にすると生産可能な範囲が下記のように変化します。

(X,Y)=(0,0),(4,0),(4,3),(1,6),(0,6)

最大となる利益も変わり、28となります。

方策の中でただ一つ利益が増加するため、本選択肢が正解です。

選択肢4. 機械Dの使用可能工数を現状から4引き上げて28とする。

機械Dの使用可能工数を28にしても、生産可能な範囲は変わらないため利益も変わりません。

そのため本選択肢は不正解です。

まとめ

各条件に従って図を動かしたり描いていけば、時間はかかりますが正解することは可能です。

ただ、時間制限がある試験本番では本問のような問題に時間をかけすぎて、他の問題にかける時間がなくならないように注意してください。

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